■Beardog Partnership(ベアドッグ・パートナーシップ)
 2014年、羆塾は札幌をはじめ北海道各地の賛同者・共感者が集い一般社団法人となりました。これを機に、これまで手加減なしに専門的なことも書いてきた羆塾のウェブサイトを刷新し、より一般の方にも解りやすいサイトに作りなおしているところです。
 新たに加えるページとしてベアドッグをサポートしてもらう「BeardogPartnership(ベアドッグ・パートナーシップ)」のページを予定しています。
 乞うご期待
















※「いこいの森」から半径5q程度で明確に感知できたヒグマの出没認知の一部で、これらは全体のごくごく一部とお考えください。 原則的に、「いこいの森」・マウレ山荘から1q以内の痕跡・目撃に関しては掲載するようにしています。

 
 2013年8月25日までのデータで地図を更新しました。が7月、が8月のヒグマ出没認知地点ですが、8月は前半より「いこいの森」南の道道、上武利の集落徘徊グマの制御で忙殺され、ほかのエリアの調査がほとんどおこなえていません。調査自体の偏りが著しいこと、ご了承ください。

」「」「」がヒグマ出没認知地点ですが、普通にクルマで行けるルートとヒグマの活動エリアの「交わり」を表しています。のない山林内・河川周りには同等以上のヒグマの活動があります。例えば「ムリイダイラ」にないのは、ヒグマがいないからではなく、容易に調査に入れないからです。また、人目に触れる明確な痕跡を残しやすい個体(若グマなど)と逆の個体(オス成獣など)がありますので、この地図からヒグマの活動密度に直結しません。
 2004年の箱罠導入から始まった無闇な駆除によってこのエリアのヒグマの社会構造化が変わり、局所的なヒグマの若返りと数の増加が起きていると考えられますが、専門家がきちんと調査さえすれば、北大雪をはじめとする北海道の中山間地域では、この程度の出没認知はあると思います。

ヒグマ側の問題性と対応原則
:生息地内の活動・道路横断など→放置(場合によっては特別な注意喚起)
:人里近隣での活動・人里横断・接近など
→注意喚起・パトロール・ベアプロファイリング・追い払い等
:人里への出没(食物がらみ)
→誘因物の防除・撤去/注意喚起・追い払い等の教育手法
:人為食物に執着し波状出没/警戒心の極端な欠如
→立ち入り制限をしいた捕獲判断を念頭にマーク
:ヒト側の過失が明確かつ大きい場合


2014年4月:羆塾が一般社団法人「羆塾」として生まれ変わりました。
 〒001-0934 北海道札幌市北区新川西4条3丁目7-5

    

9月20日:デントコーン収穫が始まり、刈られた農地周辺から順にヒグマの活動は消えている状況
 天候不順のため少し遅れていたデントコーンの刈り取りで、ヒグマの動向は乱れています。これまで出没のなかった場所に、にわかに現れる可能性があるため注意してください。

■今年のヤマブドウは大豊作?
 ドングリ(ミズナラ・コナラ類)が比較的凶作と聞いていますが、この山塊でのヤマブドウはここ10年で最高レベルのの実なりの様相。(ヤマブドウって、こんなに沢山実がなるの?と驚くくらい)

 ただし、特にデントコーンに依存しきっているヒグマにとっては、木の実(ドングリ、ヤマブドウ、サルナシ、マタタビ、オニグルミなど)の豊凶は、ほとんど動向に影響せず、皮下脂肪の状態も9月いっぱいで十分な状態に近くなっているため、木の実は嗜好食程度にしか意味を持っていないように思われます。 豊凶にかかわらず、近隣で各種の実が多く食べ残されることから、防除の不足した農地周りで、いわゆる生態学的な環境収容力が局所的に増大している可能性がありますし、あるいは(単なる仮説ですが)繁殖率の増加・初産年齢の低下もあるかも知れません。「被害=援助」という側面を再確認し、防除を進める必要もあるのではないでしょうか?



9月16日:人里周りのヒグマの動向はそれぞれ比較的安定。
降農地は、早朝・夕方から深夜型に移行しつつある模様。
・ときどき、迷子らしき仔熊が生じている。
・昨年・一昨年に比べ、親子連れの数、降里・降農地個体ともに減っているように思う。
・ときどき集落方面をウロチョロするのは迷子の当歳子から2歳半親離れ直後の新若グマと思われるが、当歳子以外は人への警戒心を一定レベルで持っていて、「逃げる」個体。→危険度は低い→過剰反応は禁物!
・攻撃性の高い個体なし。人に接近する個体なし。集落内で魅力的な人為物を食べたと思われる個体なし。
    
 
 
 ↑人里から周辺の山(退避所)に至る移動ルート上(5ヵ所・5台)に設置したカメラトラップ画像の一部/9月8日〜9月11日)
 ※個体数に関しては、今年は天候の影響でチョークトラップが不十分、かなり不確定。上写真でも重複個体がある、と思う。

■今さらですが・・・
 少し歩き回ってヒグマの移動ルートを読み、トレイルカメラを仕掛ければ、だいたいどのカメラにもヒグマの姿が写ってきます。それだけ沢山のクマが近隣の山に生息する証ですが、にもかかわらず、膨大な数のキャンパー、山菜採り、釣り人などが訪れるこのエリアで、(ときにアグレッシブにベアプロファイリングをおこなっている私を除き)これまでヒグマによって危険な思いをした人はいません。「ヒグマが存在すること=危険」ではないという証拠でもあります。
 これから、秋の行楽シーズンを迎え、キノコ狩り、木の実採りに山に踏み入る人もいると思いますが、以下の三つを頭に置いて安全にこの山・ベアカントリーをお楽しみください。
     ・この周辺の山は、ほぼ全域がヒグマの生息地(ベアカントリー)です。
     ・ヒグマは極めて攻撃性が低く、無闇に攻撃してくる野生動物ではありません。

     ・お邪魔させていただくという意識と正しい知識で謙虚に行動しましょう。(→ようこそベアカントリーへ)


8月28日:マウレ山荘から湯ノ沢林道へ向かう途中の「釣り堀」からヒグマの目撃通報がありました
 武利集落・マウレ山荘から湯ノ沢に向かう途中の「釣り堀」脇でヒグマを目撃したとの通報が経営者よりハンターに入り、射殺態勢で2名のハンターが周辺を見て回りましたが見つけられず、そのまま対応保留になっています。行政対応:箱罠設置ナシ、ハンターの見回りナシ。現状で、この個体そのものが危険性の高い個体とは思われません。

評価:
 
集落・人家から離れ、ヒグマ生息地内にある釣り堀であり、釣り堀内への侵入・被害があったわけでもないので、親離れ直後と思われる個体の刹那的出没は特に問題のあるケースとは認められず、ゴミや特に投棄魚の適切な管理を助言し、一応、羆塾のほうで以下のように監視を強める対応としました。行政・ハンターでは夜間対応がほとんどできないため、夜間目撃に対しては羆塾の裁量で「追い払い」等の対応をとります。
 仮に、既にこの場所で人為物(投棄魚等)を食べ慣れ波状出没となるようなら、判断としては捕獲判断となりますが、その捕獲能力に関して、丸瀬布では「確実かつ速やかな問題個体の捕獲」が困難な状況にあり、判断をしても実現は厳しいでしょう。したがって、そのような危険な状況にならない事前の努力(防除、食物・生ゴミの管理、追い払い等)に重点をおく必要があります。

羆塾として:
・29日、午前1時、湯ノ沢林道500mほどで目撃個体と思われる若グマを感知できたため、ベアドッグを用いて、沢方面に追い払い。次いで集落方面に回り込んでクルマでライトアップ。
・トレイルカメラ8台をマウレ山荘から釣り堀・観光果樹園周辺にかけて設置。監視態勢を整え、マウレ山荘との情報共有をはかりました。
・ベアドッグ同伴による定期的なパトロール。遭遇すれば必然的に追い払いの予定。
※夜間対応に関しては、集落・人家・宿泊施設と距離がある場合、ベアドッグ、サーチライト、爆竹のほか轟音玉(手投げの花火)の使用を検討します。
・マウレ山荘パークゴルフ場は、念のためしばらく閉鎖。(トレイルカメラ・パトロール等の状況に応じて再開)

※このエリアへの来訪者の皆さま
 釣り堀等に限らず、残飯と魚・肉類(動物性の食べ物)は、人里および周辺でヒグマに食べさせるとそのエリア一帯が非常に危険になる恐れがありますので、処理・管理を徹底してください。

 
29日Am1時。ベアドッグによるオンリーシュの追い払い。夜間であっても、人家周辺(概ね100m以内)での軽率な若グマの行動は容認せず、ベアドッグ等と用いて対応。このような威嚇・威圧のひとつひとつで、ヒグマに対して警戒心・忌避感情を累積させて抱かせることは可能。

    

8月26日:「周辺のヒグマを殺せばいいのでは?」という質問に対して簡単に解答を書きました。
link→「いこいの森」エリアのヒグマとヒトの状況とヒグマ対策について


8月25日:「いこいの森」南の武利線・上武利集落の若グマの出没は消えています
 武利集落の若グマ徘徊が約2週間止まっているので、8月27日、集落脇の箱罠を撤去する予定。それをもって、集落周辺の立ち入り禁止区域はなくなり、箱罠撤去確認後、マウレ山荘のパークゴルフ場も再開します。また、現在中止している「いこいの森」周辺のヒグマの調査・把握・追い払い等の活動も再開されます。
 上武利集落と「いこいの森」を結ぶ町道に関しては、「いこいの森」から500mがヒグマの調査・教育区間として閉鎖継続です。

 現状では対ヒグマの電気柵が施されているデントコーン農地は存在せず、各デントコーン農地に降りはじめている個体が相当数あると考えられるため、デントコーン周辺の散策等は控えるように。また、デントコーン農地と山を結ぶ空間が、降里ヒグマの移動ルートとなっていることが多いので、こちらも朝夕は特に要注意。
 「いこいの森」近辺のこの状況は、安定的にコーンの刈り取りまで続きますが、トレイルカメラ、パトロール、チョークトラップ(石灰まき)等で、ヒグマの行動を逐一監視し、必要な個体に対しては、ベアドッグを用いた「追い払い」などで行動改善を早めに促します。

(←
トレイルカメラの映像・デントコーン農地脇)








※右写真のヒグマは、夜8時に箱罠方面に向けてこのポイントを通過し、その2時間後、同じ道を戻って来ている。つまり、誘因餌で箱罠に引き寄せられたにもかかわらず、罠を見破って戻る個体である可能性が高い。同様の個体が、この1週間、このポイントだけで2個体確認されている。実際に、箱罠を設置して、不注意なクマが偶然一頭かかるまでに、その数倍のクマを山のあちこちから呼び寄せていることは、このエリアでは珍しいことではない。このことからも、箱罠が設置されている場合は、その周辺1q以内は要注意、と言えるのではないかと思う。

 
8月19日: 武利集落の若グマ徘徊もまた、4日間感知されていません。
 対策は行政主導で猟友会と羆塾が分担。
A.猟友会:集落外れに箱罠設置・箱罠見回り
B.羆塾:集落内→ベアドッグを用いて問題個体の調査・個体識別。パトロール、におい付け(マーキング)、追い払い。ゴミ拾い。
  ・問題グマのルートを追い、移動パタンや前掌幅、食物(糞)などをチェック。体毛採取。→徘徊目的を考察
  ・前年に追い払いの経験がある個体と推定されるため、ヒグマの好むポイント要所にベアドッグのマーキング。
  ・トレイルカメラによる移動経路の監視
  ・パトロールは2〜3時間ごと。夜間は12時まで。
  ・現状で危険度は低いと判断されるが、人為物を集落内で食べると危険度が跳ね上がるため、食物・生ゴミの管理を徹底するように回覧板(行政依頼)等を用いて集落住民をはじめ釣り人・キャンパーなどに周知徹底。

簡単なベアプロファイリング(今年マーク・教育予定だった兄弟グマの1頭と仮定)※あくまで推理です。
 ・親離れ直後の若グマ(推定・2歳半・オス) 母グマは若く暢気、去年初産で、この個体がはじめて育てる仔熊。
 ・経験不足で警戒心がまだ薄く、好奇心は旺盛だが、ヒトの接近で穏やかに逃げるクセもついている。
 ・食物目当てに集落に降りたのではなく、無目的・刹那的な好奇心でウロチョロしたと思われる。
 ・7月までのフキへの食欲・糞の状態・カメラ映像から、特に病気・怪我を持っているとは思われず、比較的健康体。
 ・ただし、オス独特の骨格急成長期に入っていて、背高・痩せ形に見えるかも。
 ・(今のところ)生ゴミ等を食べた経験が皆無で、家庭菜園・コンポストなどを食害した経験も無し。

※このまま集落への出没・徘徊は止まると一応予測はしているものの、しばらく油断できないため、同様のパトロール・嗅覚の威圧等を続ける予定。(出没が止まったままなら8月27日まで)

※狼犬である魁(KAI=ベアドッグ)のマーキングが、ヒグマに対して大きな警戒心を抱かせ得ることは、2011年のトレイルカメラを用いた実地テストで確認済。特に、ベアドッグによる追い払いを経験している個体はこの傾向が大きいと考えられる。
  
 集落メインストリートからのヒグマの追跡は妙な感じだが、正確に追っていけば、だいたいお決まりのパタンで鬱蒼とした薮からデントコーン農地に突きあたる。こうしてヒグマの用いるルートや潜み場所を追うように怪しいイヌとヒトがつけ回すことそのものが、そのヒグマにとっては警戒のタネになり得る。が、非常に危険な場所なので、通常、デントコーン農地周りの薮、特に裏へは近づいてはいけない。

マウレ山荘からトレイルカメラの支援をいただきました
 上武利集落の徘徊若グマの行動把握のためすべてのトレイルカメラを上武利集落方面に移設し、マウレ山荘裏の斜面の監視が手薄になっていましたが、周辺環境との調和をめざして運営されてきたマウレ山荘から、合理的なヒグマ対策のためトレイルカメラを三台支援いただきました。これをもって、武利線西側の降里ヒグマのチェックも従来通り再開します。
 ありがとうございました。








8月18日:3日・4日の出没地点では、出没が止まっています。
 3日・4日の出没地点への若グマの移動ルート上にバッファスペースを配し、ベアドッグを用いて周辺の薮を徘徊するとともに、トレイルカメラで24時間態勢で監視してきましたが、2週間、夜間も含め完全にヒグマの出没が止まっているため、監視を緩めカメラを撤去し、集落方面に移設しました。
 
多少不完全で狭いスペースだが・・・薮や下草を刈り払うだけで、そこに出没するヒグマに対して確実にストレスをかけることができる。そこにほかの効果的な対策を合わせることで、効き目は倍増する。
 刈り払った薮には、縦横無尽にヒグマの通り道が走っており、フキやアリを食べたあとも数多く確認できた。


8月16日:「いこいの森」南・閉鎖町道にて2頭の若グマ確認
 この閉鎖町道は、デントコーン農地に降りるヒグマの把握と性質判断・忌避教育のために設定されているが、町道上で親離れ直後と思われる若グマ2頭の存在を確認。
 同時に、この町道と平行する裏の林道(五十嵐線)でも、別若グマを確認。同じく親離れ直後の個体と推測できる。

 「いこいの森」西側・ムリイダイラは精度の高いヒグマの調査・把握は不能だが、7月までの広域調査からすると、上記武利川東側と同等のヒグマの降農地・降里が起きていると推測できる。

 デントコーンの黄熟期(コーンが一番美味しくて栄養価も高い時期)はまだ先で、クマたちの様子見の時期ではあるが、概ね例年通りの進み方。現在のところ、集落の人騒がせな若グマ以外、想定内の進み方のため、計画通りヒグマ対策をおこなっていくことになる。
※今年の黄熟期は8月下旬から9月上旬と思われ、その時期に向けて山からヒグマが降りてくる。クマに対する防除(クマ用電気柵)がデントコーン農地に施されていないこのエリアでは、ヒグマの降農地自体を防ぐことはできないため、ヒグマのルートと性質を制御して来訪者の安全確保をおこなっている。特に「追い払い」で得られる若グマの教育効果は重要。

※心配された集落付近の目撃は起きていないが、猟友会による箱罠設置対応継続とともに、羆塾ではしばらく警戒態勢でパトロールをおこなう予定。(何もなければ2週間・8月27日まで)


8月13〜14日:武利集落に親離れ直後と思われる若グマが歩き回っています
 武利は「集落」とは言え、過疎化によって人口が最盛期の数十分の一に減少し、廃屋と薮が取り巻いているので、ヒグマとヒトの境界線が曖昧になり、デントコーンの実の付く8月以降、寄ったいつヒグマが歩いても不思議でない場所。

 ・目撃情報が曖昧で不確かなため、出没個体の詳細は不明。情報要素:「小さい」「逃げる」「道を横断する」「日中の目撃」など
 ・目撃されているクマの数も、厳密に言えば不明。
 ・目撃情報・痕跡確認は、概ねデントコーン農地の50m以内のため、親離れしたばかりの無邪気(警戒心のまだ足りない)個体が刹那的に歩き回っているものと考えられる。
 ・今のところ人為物(人間の食べ物やコンポスト・家庭菜園)には執着ナシ。
 ・「いこいの森」→平常運用、
 ・マウレ山荘パークゴルフ場→一時閉鎖(念には念を入れたマウレ山荘の判断ですが、ここもクマ用電気柵でしっかり囲ってあるため、「いこいの森」に次いで安全なベアフリー空間です)
 ・その他、釣り堀・マウレメモリアルミュージアム・昆虫生態館・温泉やまびこなどは、平常通り運用されています。

行政対応
 学習途上・成長過程のクマであることもふまえ、武利集落の南400mに猟友会によって箱罠が仕掛けられるとともに、パトロール等の対策は羆塾でおこなうことになり、集落近辺で現認したヒグマに関しては、誘導などもした上ですべて追々払いをかける対応。

 この手の目撃はじつは従来より存在したが、現在のところ特殊な事例とも特別危険度の高い状態とも思われない。今回のクマに関して新聞報道があったため、従来隠れていた目撃情報がが通報という形で大袈裟に現れているだけとも言える。お盆シーズンでクマ慣れしない来訪者も多いことから、行政対応は以上の対応になった。箱罠に関しては、下述のように合理性に欠けるが、「クマ撃ち」不在エリアでの因習的方法なので行政としても現状では採用せざるを得ない。
 ただし、追い払い等の教育手法が効かないと判断された場合、ベアドッグを有効に用いてこの個体を誘導しつつ、ハンターと連携して射殺対応を判断する場合もあります。
※新聞報道は注意喚起の点で仕方ないが、内容は曖昧な上に不正確で、「体長2m」は相当オーバーな気がする。

■ウロチョロしているだけの若グマが人為物を集落内で食べると執着して危険度が一気に跳ね上がる可能性が高いため、ゴミと食糧の管理を徹底し、ゴミのポイ捨ては厳禁としてください。

■「いこいの森」に関しては、電気柵・バッファスペースを配してヒグマの接近・侵入を予防してあり、トレイルカメラ、石灰まき、ベアドッグ、ウルフピーなどの合わせ技で念入りに安全対策をおこなってきているので、ご安心を。
 また、「いこいの森」〜武利集落間では、銃器の使用も控えてもらっているので、銃弾・手負いグマの心配もありません。「いこいの森」周辺では通常通りの正しいベアカントリースキルで対応ください。


■現在、行政によってまだ各施設に配置されていないようですが、「ヒグマ目撃票」に準ずる形で、目撃情報を「いこいの森」・丸瀬布総合支所に報告してもらえるとありがたいです。例えば、「川を横断するのを見た」という場合は「どちらからどちらに横断したか」も報告ください。


8月5日:クマ出没騒動? at「いこいの森」〜マウレ山荘での目撃(位置・状況がはっきりせず)
 3日・4日に「いこいの森」では観光祭りが開かれ、膨大な観光客が訪れた。そのうち二人が、「いこいの森」-マウレ山荘間のデントコーン農地脇でヒグマをチラリと目撃したとの情報が入り、ちょっとした問題に発展。行政としても、正式に目撃情報が入ったからには、因習的に一定の動きが要求される部分もあるようだ。
 しかし実質的には、このような目撃は事件でも騒動でもないだろう。様々な調査でヒグマの活動を把握してきた立場からは、むしろ「あたりまえ」の範疇で、
特に危険な状態が生じたとは到底判断できない。よって、看板は行政として立てざるを得ないだろうが、これをもって過剰反応する必要は全くないと思う。
 「いこいの森」-マウレ山荘ヒグマ対策連絡会では、来訪者の安全を最優先に考え、7月までと変わらず冷静に粛々とやるべきをきちんとやっていくことになる。

■このクマに対する観光客・キャンパー・釣り人の対応は?
1.(しつこいようだが・・・)まず第一に、デントコーン農地および周辺の薮へは極力近づかないようにする。(このクマに限らず)
2.上のいずれのクマにしても、この出没グマに対する遭遇対応は、原則、威嚇方向。「なだめて後ずさり」ではない。また、ベアスプレーは(4m以内で)まず十分効果があるだろう。が・・・実際は、クマの顔の写真を撮る暇もなく逃げ去るタイプになっていると思う。

※昨今の丸瀬布ではそれなりに多くのヒグマの写真が一般の方によって撮られる。が、「いこいの森」周辺に限っては、想定内の目撃・遭遇は毎年起きているものの、かつてヒグマの写真を撮ったという情報が上がってきていない。私自身、若グマの教育課程で写真を撮ることはあるが、それ以外はほとんど慌てて逃げ去るヒグマの尻の写真。目撃情報も、多くが「横切るヒグマをチラリと見た」「走って逃げるヒグマを見た」という類のもの。「追い払い」をはじめた当初(2006)は、ヒトとの遭遇後「興味津々にウロウロする若グマ」「わざわざ接近してくる若グマ」が年間に2〜3頭現れたが、現在はそのタイプの個体は皆無となっている。

詳細)
■目撃されたクマの性質と危険度は?

 目撃されたヒグマは親離れ直後と思われる若グマと考えられ、1週間前から近隣の林に仕掛けたトレイルカメラで把握しつつ、警戒心がそれなりにあって問題性が薄く、静観の構えをとっていた個体と思われる。(8月1日の最後の写真がその新・若グマ) トレイルカメラのLEDに警戒し行動パタンを変えることのできる若グマ。
 可能性としてもう一頭、「いこいの森」東側で7月より単独で活動していた今年親離れをした若い個体が考えられるが、これも、好奇心でウロチョロはするもののヒトの接近で速やかに逃げ去るクセがついているため、要注意ながら「比較的危険度が低い」と判断されている。
 調査データと様々な情報を照らし合わせると、じつは、2度の目撃は2頭の個体であった可能性もまったく否定できない。

■この目撃への行政対応は?
目撃されたのが上記いずれの個体であっても、このケースでは、
  ・地理的(人家・キャンプ場・道路などの配置)また観光エリアのど真ん中で、特に夏休み期間の「銃器の使用」「罠の設置」がともに危険であること
  ・当地のハンターに「クマ撃ち」がおらず、クマの識別が困難で、かつ夜間対応がほとんど不能なこと
  ・箱罠使用でも、個体識別ナシの捕獲では単なる無差別テロ的な捕獲になる可能性が極めて高いこと
  ・問題の個体が親離れ直後の成長・学習段階の若いクマであること

などの理由で、捕獲ではなく教育手法(非致死的対応)を優先させるべきと判断でき、その旨提案し行政に了承された。ベアドッグも用い様々な形でこのクマに警戒心を累積させ、できれば遭遇からの「追い払い」をおこなう。

■予定している対策は?
  1.問題個体の移動ルートと出没時間、他個体の把握(石灰まき・トレイルカメラを併用)
  2.適切な配置でバッファスペースづくり(周辺の薮の刈り払い)
  3.パトロールとマーキング(withベアドッグ)
  4.意図的遭遇からの「追い払い」(withベアドッグ)
  5.(1の結果によっては)夜間監視(withベアドッグ)
※ベアドッグは「いこいの森」のいろいろを想定して夜間訓練を積んできているため、昼夜を問わずヒグマに対応可能。

 これらの手法がもし仮に利かない場合、改めて対策を協議することになるが、よほどのことがなければ従来の捕獲対応は不合理な上に危険性が高いので選択の余地が乏しいように思う。数年前ほぼ同じ地点に箱罠を設置した際は、認知できているものだけでも、川から上がった釣り人が箱罠に急接近した例や、昆虫採集の子供グループが興味本位で箱罠に近づいた例があった。もし仮に箱罠にせよ銃器にせよこのエリアで用いる場合は、観光客・キャンパー・釣り人などに対して立ち入り制限を確実に周知することが必須となるだろうが、この地域ではそれでもなお、銃器・箱罠ともに様々な点で危険性が高いと判断でき、少なくとも「そのヒグマが存在することの危険性>捕獲行為の危険性」とならなければ別策を講ずるべきだろう。
補足)
 銃器→ヒグマを熟知し扱い慣れたクマ撃ち不在エリアでは、銃弾そのものに加え、手負いグマをつくる危険性。
 箱罠→周辺の山からわざわざ相当数のヒグマを同時に誘引する・シカ死骸周辺ではヒグマが攻撃的になる・親子グマの子グマだけが捕獲された場合の母グマの攻撃性・ヒグマ同士の争いによる負傷グマが生ずる などの危険性。



8月4日:いよいよ降里・降農地、本格化か?!
 
いくつかの観察から、ヒグマの一部の意識が人里に向き、実際に移動を開始していると推察できる。
  ・ヒグマが利用しがちな何本かの林道上で確認できた足跡は、すべて下流側に向いている。(荒川の沢2個体・湯ノ沢2個体)
  ・フキの食痕がジワジワと人里に近づいている。(荒川の沢・学校の沢(三の沢))
  ・奥山・稜線の新しいヒグマ痕跡が減少傾向(消滅含む)にある。(湯の沢)

 人里の目的地は単純明快。ヒグマ用の防除が施されないデントコーン農地。この地域におけるデントコーンに関してヒグマの防除意識はゼロなので、目的地のデントコーン農地周辺に移動経路としての出没が繰り返されることにならざるを得ない。
 多くのヒグマはおおむねお盆までに動き回ってコーンの様子見をおこない、その後、定まった農地で本食いに入ると予測できる。
 いよいよ、人里内および隣縁でのヒグマ出没またはバッタリ遭遇が頻繁に起きる定例時期に突入すると思われるが、
デントコーン目的で降りたヒグマが、新しい人為物を食べる学習をして執着を示す場合もあるので、コンポスト、ゴミステーション、生ゴミ、ほかの作物、家庭菜園、外飼いの犬のドッグフードなどの管理(防除か撤去)の徹底が安全上必要。

補足)「防除(ぼうじょ)」って何?
 例えば家で簡単にいえば、「雨が降るから屋根をつけよう」「北海道は寒いから断熱材入れよう」「蚊がいるから網戸つけよう」というような、被害・不快・危険を事前に防ぐための工夫・知恵のことです。家にもクルマにもカギがありますね?これは対自然現象ではありませんが、このドロボウ対策のセキュリティーも一種の防除です。現在ではヒグマの防除といえば、「屋根」「断熱材」「網戸」「カギ」にあたるのは「電気柵」です。一言で電気柵といっても、キツネ用とシカ用とクマ用では全部張り方が違うので、あくまで「クマ用の電気柵」ということになります。(もちろん、シカとクマの両方を防げる電気柵も張れます)

 ちなみに、雨が降るたびに部屋の中がビショ濡れでは困りますし、自分の財産を守るために屋根やらカギやらの防除の努力をまずして、それでもどうしようもない不測の事態に対して公的機関(行政)を頼るのが順序だと思いますが、意味合いからすれば、それがヒグマの「駆除」です。駆除に関して北海道庁の策定したルールではこのことも明記されていますが、遠軽町を含む一部市町村では守られていないのが残念ながら現状で、駆除に偏ったままなかなか防除が普及しません。ヒグマに関して駆除一本槍では被害が延々解消していきませんし、罠にせよ銃にせよ駆除行為自体の危険性が高い場合も少なくないでしょう。「安全な町づくり・里づくり」には防除が必須のため、今後防除が見直されていくでしょうし、そうあるべきとも思います。


■「クマ用電気柵」の見分け方は?
 クマ用電気柵の特徴は、電気柵の最下段が20pほどとかなり低いこと。下から20p-40p-60p(または70p)で張られ、まず100%ヒグマがこの柵を越えて侵入することはありません。2013年現在、丸瀬布でクマ用は「いこいの森」の外周電気柵と「マウレ山荘・パークゴルフ場」を囲うもののみで、その他は残念ながらクマにはほとんど効果がない張り方です。「電気柵があるからクマは入っていない」と思うのは大きな誤解なので要注意です。 


8月1日:夏休み/アウトドアレジャーシーズン本番に向けての最終情報
■ヒグマの活動状況は、おおむね例年通り
 稜線・斜面から沢筋へ、あるいは奥山から里方面へヒグマの移動が認められ、安定して活動していたエリアから親子連れ・若グマも見失うケースが多くなった。(広く歩き回るオス成獣はもともと行動をつぶさには把握できない)
 「若グマが多い」「子連れのメスが多い」など、ここ数年の傾向を踏襲しているが、そこそこ年齢を重ねたオス成獣の活動が目立ちはじめ、少しずつ従来のヒグマ社会構造に戻りつつあるようにも感じられる。

■8月に入り、そろそろ降里シーズンに入りそう
 現在なお対ヒグマの防除(電気柵)がデントコーンに施されていないため、8月以降コーンの刈り取りまで、地図上のヒグマの約半数と地図に載っていない遠征組が、人里周辺のデントコーン農地に依存したような生活になるだろう。「いこいの森」直南のデントコーン農地には、昨年までのデータから、東側から15頭前後(仔熊含む)のヒグマが降りると考えられ、西側農地にもムリイダイラ経由で同様の降農地があると推察できる。
 「いこいの森」周辺のデントコーン農地には(推定)5歳までの若グマ(亜成獣)しか降りない傾向が強く、その傾向は今年も続くだろう。オスメスともに、それ以上の成獣ヒグマは人里縁部のヒトの活動が閑散とした農地に降りる。

■遭遇しても危険度は低い
 最も問題を起こしやすい3歳までの若グマと仔熊を連れたメスに関しては、5月〜7月のチェックと教育対応で、必要なレベルでヒトを避けて活動するように学習させてあり、また、ヒトの接近・遭遇に対して「速やかに逃げる・隠れる」を教え、その学習を強化してきた。2006年から8年間、継続的に同様のチェックと教育をおこなっているので、このエリアに降りる個体は全体的に、ちょっとやそっと遭遇しても問題に発展しにくい性格にできていると思う。
 ヒグマ側の性質制御とともに、「いこいの森」周辺のヒグマのルートコントロールも、例年通り確実におこなう予定。

 例年、想定された位置とパタンで遭遇や目撃があるが、残念なことは、遇った人に写真一枚撮るチャンスを与えずヒグマの側があっさり逃げてしまうこと。「あとちょっとだったのに、逃げられた!」「お尻しか撮れなかった」などとよく聞く。暢気な若グマをかたっぱしから追い払ってきた私は、本当はちょっと申し訳なく思う。これは、シカ駆除のハンターが偶然見かけた無邪気な若グマに無闇気ままに発砲せず、なおかつ皆さんがヒグマをよく知りスキルが向上すれば、もう少し穏やかに立ち去るようにクマ側の学習を調整することはできると思う。逃げ去るまでに写真3枚ほど撮れるくらいには・・・
 
知床半島のように顕著な「ヒト馴れグマ」をこのエリアにつくるつもりはないが、いろいろな条件が揃っていけば、絶妙な距離感でヒトとクマが共に居られる場所にできる可能性が、この北大雪山塊「いこいの森」周辺にはある。

■けれども、「悪い状況でのバッタリ遭遇はまず避ける」のが基本。
 1.河川・林内・林道問わず、人里近隣を歩くとき、人の存在をしっかりアピールしながら行動する。
 2.特に朝夕は、デントコーン農地に近寄らない。釣りをするときもデントコーン農地を背負った形の遡行は避ける。
 3.もしヒグマを目撃あるいは遭遇しても、慌てず、絶対に走って逃げない。
 4.子供だけで歩かない。単独行動はできるだけ避ける。グループがばらけないように。
 細かいノウハウはあるだろうが、だいたい上の4つを守れば、そうそう危険な状況にならないと思う。

若グマのチェックと教育
 若グマのチェックにはいろいろありますが、皆さんが起こしうる中で最もリスキーな遭遇パタンを演じるため、私はアピールをおこなわず歩きます。この若グマとの距離は15mですが、まだ、若グマはこちらに気付いていません。 ここから気付かせ、若グマの態度・行動パタンをチェックし、問題があれば、即座に「追い払い」などの行動に移ります。

■2013年は6月・7月に、地図上の調査エリア内で17〜18頭(1頭は同個体の可能性あり)のヒグマに対してチェック(必要があれば教育対応)をおこなってきました。8月に入る段階で、特にヒトに対して警戒心が薄く問題を起こしそうな若グマは感知できなくなっています。 8月以降は、特に2013年親離れの新・若グマに焦点を絞り、チェック&教育をおこなっていきます。

《《《ご協力をお願いします!》》》
■ヒグマの目撃・遭遇は、この山ではごくごく自然なことで、決して珍しいことではありません。もしどこかでヒグマを見かけても、慌てず騒がず冷静に。目撃・遭遇に関しては、お手数ですが、「いこいの森」センターハウス、郷土資料館などにお知らせいただき、備え付けの「ヒグマ目撃票」に遭遇・目撃の状況を記入してください。皆様のヒグマ目撃情報は、このエリアの合理的なヒグマ対策に生かされます。よろしくお願いします。
 

※その他
・湯ノ沢林道・一般車両閉鎖(〜12月)
 今年は、湯ノ沢に森林管理事務所(営林署)の大規模な作業が入り、進入禁止状態。調査も手薄。

・「観光エリア」と「駆除エリア」の分離が現在できていない(通年)
 現状では、観光エリア内でもシカ・クマの銃器・罠による駆除がおこなわれており、放置死骸には十分注意。(カラスが群れる場所には近づかない/わからない異臭があれば即退避 など)
※これに関しては、単にクマが存在するよりはるかに危険なケースが考えられるため、遠軽町および丸瀬布総合支所に対して働きかけを続けていきます。

・カメラトラップ(〜11月)
 ヒグマ調査・監視用のトレイルカメラ(デジタルセンサーカメラ)が、「いこいの森」周辺〜太平高原の所々に設置してあります(〜30機)。このエリアのヒグマ対策上大事なものですので、イタズラせず、できるだけそっとしておいてください。(→右写真・こんなかんじのやつ)

・「いこいの森」南側の町道閉鎖(〜10月・閉園まで)
 8月以降、「いこいの森」南側の町道は降里ヒグマの調査・把握・教育のために閉鎖。あくまで来訪者の皆さんの安全を最優先して、より精度の高い把握のためにトレイルカメラ設置、石灰まきなどが集中的におこなわれます。一般の立ち入りは禁止となりますので、ご理解をよろしくお願いします。

・親子グマ情報追加
 国道333から太平高原にいたるアスファルト町道の太平高原側に、当歳子連れの親子グマが活動しています。仔熊の数が不明ですが、真っ黒で大きめのタヌキのようなのが走って道を横切ったら、要注意。母グマが近くに居ます。
(これがもともとこの周辺に暮らしていた親子か、他所から移動してきた親子かはわかりません)


・マウレ山荘裏斜面
 マウレ山荘裏のカラマツ林周辺に、親離れ直後と思われる小型のクマが活動しはじめています。
 




2013夏休みに向けて「いこいの森」のヒグマ対策(ハード)、ほぼ完了
   
 「いこいの森」南側の境界線から先の町道は約500mにわたり、「立ち入り禁止」としてある。
 8月に入ると、この先に、デントコーン農地へ向かうクマのルートが何本もでき、数多くのヒグマがこの町道上を横断する。それだけなら情報を開示して自己責任で入ってもらえばいいが、丸瀬布支所「いこいの森」職員と私が連携して、監視のためのトレイルカメラ(デジタルセンサーカメラ)、石灰まきなどなどヒグマのルートコントロールをするための様々な調査が24時間態勢でおこなわれており、時にはベアドッグも使って無警戒なクマに対しての「追い払い」もおこなうため、侵入は遠慮願いたい。(このエリアでは、「追い払い」の方向が非常に限られ、不測の位置に人が侵入していると、「追い払い」不能になります)

 現在、「いこいの森」脇のバッファスペース(草刈りした見通しのいい空間)は大丈夫だろうが、その先、日中でもちょっとした薮にヒグマが潜むことが多々ある。また、デントコーン農地内にも何頭かのヒグマが入ったままになることが多い。現状では、農家に山からヒグマを寄せないようにお願いするものの、「いこいの森」周辺の安全への理解は得られていない。

 本文にも示した通り、この500mの町道閉鎖区間のヒグマの往来は、2011年・2012年とも15頭前後。今年もだいたいそれくらいだろうが、親離れ直後の若グマが5頭ほど降りてくると予測しており、それらのクマの把握とベアプロファイリング(性質分析)は極めて重要。そのためにはかなり繊細な調査や観察がいるので、どうか立ち入り制限にご協力を!よろしくお願いします。

■もし仮に、どうしても武利川を釣り歩きたい場合は?
 ・「ゴミのポイ捨て」だけは超・厳禁!
 ・朝夕は特に避ける。
(多くのヒグマのおもな移動時間帯。夏の瀬は日中でも十分釣れます。夕方は武利ダムへ行こう)
 ・食べ物を持ち歩かない・食べ歩かない。(コロンやリンスのにおいもできれば避けて。釣った魚は持ち歩かない。C&Rがいい)
 ・デントコーン農地を突っ切らない・近づかない(追われていると勘違いしたヒグマが農地から飛び出ることもあります)
 ・左岸(デントコーン農地側)は避ける。
(デントコーン脇に潜むヒグマも多く、逃げる方向がないため人の接近で切迫しやすい)
 ・釣りをしながらもあたりに神経を遣う。(背後の薮に慌てて隠れたヒグマが見えても、こちらの位置を示しつつ釣りは続けてOK)
 ・河原を往き来し、町道には出ない。(上述の調査、また、「追い払い」は河川方面にはおこなわないため)
 ・人の存在を大袈裟にアピール(大声で)→ここのヒグマはそのアピールで逃げる・遠ざかる・隠れるように教育しています。

■あくまで一定の教育をおこなっているこのエリアの話だが・・・
  
クマを見かけたら?→慌てず騒がず見ているだけで、クマのほうから隠れるか、立ち去るはず。(絶対ではないけど)
  
万が一、クマのほうから近づいて来たら?→本文の若グマ対応。(ベアスプレーくらいは持っておこう)     
  
万が一の万が一、突進されたら?→絶対に走って逃げない。ほとんどはbluff chargeもしくは若グマ特有のplay charge。

※さっさと逃げないでフラフラ歩くような若グマは、ベアドッグと私でかたっぱしから追い払い、とにかくヒトの接近に対して「逃げ癖」をつけつつ、「逃げれば大丈夫」「隠れれば大丈夫」と学習させています。その影響もあって、このエリアに降りているヒグマは、ここ数年0〜5歳(推定)。すべてがいわゆる「若グマ(亜成獣)」までで、5歳前後でこのエリアを忌避して降りなくなります。

 近々、このエリアに特化した「ヒグマFAQ」をまとめ、「いこいの森」に設置するほか、このサイトにもアップしようと思います。

 ※これだけの合理的なヒグマ侵入防止対策が施されたキャンプ場は道内には皆無で、なおかつ、周辺のヒグマの把握とルートコンロトール・教育が継続的に(7年間)おこなわれているエリアも、知床・大雪の国立公園以外では存在しない。その把握・制御・教育の精度も、知床・大雪と比べても決して劣らない。確かに「いこいの森」近隣には多くのヒグマが存在する。クマの存在を隠して対策をとらずに騙し騙し運営しているキャンプ場よりはるかに安全性は高い。それだけは確かだ。


7月19日:マウレ山荘・バーベキューハウス北100m・マウレ山荘西200m/足跡と糞
 ・前掌幅の計測から、2個体と判明。いずれも、この斜面に活動する親子グマとは別個体。
  A. 前掌幅18.4p 大型オス成獣 
  B. 前掌幅14p台(不明瞭) 断定できないが、行動パタンからオス若グマと推測。
 いずれも単独個体で夜間に通った「通りグマ」の部類と考えられ、明らかな人為物で誘引されて接近してきたとは現時点では判断できない。 ただし、今年すでにあったように、シカ死骸・牛死骸・生ゴミなどの違法な投棄が近隣にあれば、話は変わってくる。(ベアドッグが反応しないので、その可能性は小さい)
 しばらく移動ルートを追ったところ、少なくとも一頭は北方面(ムリイダイラ東斜面)へ向かっており、集落近辺のフキなどには寄っていない。2頭とも、このまま別エリアに移動すると感じるが、しばらくはカメラトラップを仕掛けるとともに、注意して痕跡をチェックし、もし仮に留まって今回のルートを何度も使うようなら、追い払い等でルート変更を促す予定。
 現状では、人里に近いもののヒグマ生息地内の移動でしかなく、人家等に接近した形跡はなく、またいずれの個体も警戒心の欠如などは見られないため、問題性は薄い。
 マウレ山荘西から北方面は、夜中から早朝のカブトムシ拾い、あるいは酔っぱらってフラフラ歩くのは避けたい。(この2頭のあるなしに関わらずだが・・・)

コメント)
 春先の湯ノ沢17p・20p、太平北の18p、ムリイダイラの東斜面、そして今回のマウレ付近18p台。「いこいの森」の東側にも最低2個体の大型オス成獣など。重複個体がいくらかあるとは思うが、今年特に大型オスの到来・活動がこのエリアに戻ってきたように感じる。もしかしたら、このことで仔熊・若グマの自然死数が増え、奥山方面に押し出される若グマなども生じ、ひいては、観光客の皆さんは、いい意味でも悪い意味でもヒグマを目撃できるチャンスが減るかも知れない。


7月中旬より 一部のヒグマの動向が変化
 
 ・太平周りを中心に、6月の生活パタンが変化し、アスファルト道路上に出やすくなっている。
  ・稜線・斜面から沢筋・人里方面に移動傾向が見られる個体がある。 

 理由は複合的で、
  1. 町によって太平周りの林道・作業道のフキが刈り取られた→ヒグマが依存していたエサ場のフキが突如なくなった。
  2. アリを食べる時期に入ってきた→アスファルト道路脇のアリの巣を曝いてアリとサナギを食べる。
  3. 親離れの時期が始まった→親離れ直後の新・若グマが無邪気にフラフラと歩き回る。
  などなど
   
(左写真)きれいに刈られたフキ。ここをエサ場にしてきた親子グマは、一時的に別の食物を食べて凌ぎつつ、下流側へ活動場所を移動し、再びフキ食になっている模様。移動先の読みが外れていなければ、カメラトラップにかかるはず。(赤い実の特定がまだできていない) (右写真)ヒグマがアリを食べたあと。
※今年など私とクマ以外に誰も使わない林道なので、フキを秋まで残しておいてヒグマの活動を安定させる手もあると思うが・・・


6月30日:「いこいの森」裏・南10m/北東300mにヒグマの活動確認(別個体)
 いずれも痕跡と行動パタンから1〜2歳の若グマと判断できるが、親離れを済ませたようで単独行動。もしかしたら同胎かも知れない。

■「いこいの森」北東300m・若グマ
 北東300mに関しては、先ほど現認。(迷子でなければ)間違いなく1歳半弱で親離れしたばかりの若グマ。私の接近を感知して慌てて逃げた。(写真撮れず) クルマを降りて私も林内にしゃがみ込んで潜み、相手が動くのを待ってみたが、50m弱の距離で30分経ってもヤブに潜んだまま動かなかった。→合格。忌避教育の必要なし→動向を把握しながら静観

■「いこいの森」南10m・若グマ
 一方、いこいの森の電気柵から10mのフキを食べあさっていた若グマの目的は、あくまでフキ。人為物で餌付けされているわけではない。しかし、性格的には問題ないものの、軽率にキャンプ場に近づきすぎる。行動パタンから、下述(6・28)の「要注意親子」の仔熊が親離れしたものと考えられる。予測通りの展開ではあるが、いかんせんキャンプ場から近いため
「要注意」継続。ただ、仮にキャンプ場内からヒグマを見ても騒がぬよう。冷静に管理者(センターハウスか郷土資料館)に報告すれば、対応する準備がある。→パトロール→再三接近を繰り返すようならマークを強めて「追い払い」等
※この若グマは、すでに「いこいの森」のヒグマ用電気柵を学習している可能性が高く、いこいの森を囲う電気柵を越えて中に入ろうとは、よほどのことがなければしない。また、仮にこのクマにどこかで遭遇した場合、大声・態度などで威嚇するのが最善手。
※2 現在の「いこいの森」内は道内キャンプ場で最も安全なベアフリー空間で、周辺のクマも把握・教育がおこなわれています。

今日の一言:そろそろ来たか!親子離れの第一波。

6月30日:マウレ山荘から西400m・親子グマのエサ場あり
 マウレ山荘から約400m西側のカラマツ林、作業道沿いのフキ群生をひたすら毎日食べている親子アリ。(6月28日記述の親子グマ)
 人里周りのクマは、日中背の高くなった草の中(ヨモギ・フキなど)に寝転んで休憩したりしているので、薮はもちろん、さわやかっぽい草地でも不用意には近づかないように。ヒグマは「伏せて隠れる」というのが非常に得意で、いったんそれをやると、ヒザくらいの草や障害物の影で全く見えなくなります。


6月29日:太平北林道・1歳子2頭連れ親子現認
 昨日、食痕と糞から「親子連れ」と判断された個体を今朝現認。オスと見間違えるくらい大型の母グマで、去年より幾度か遭遇するものの問題ナシのメス(=良いお母さん)。このメスは決して無闇に捕獲してはならない個体。
  
写真は仔熊のほう。距離は斜面上方15mほどだが、クルマを運転しながらこのシルエットで違和感を感じてピンとくる人は相当なもの。(2枚目はクマの耳と目のトリミング写真) 普通は最右の写真のようにクマがのっそり動いてもまず気付けない。ヒグマがこういう形で近距離に居ることは、意外と多い。

■2013/親子グマのまとめ(6・28)
■現在までに(ほぼ)確認されている地図西側エリアの親子連れ・まとめ
・太平北林道付近:上述、1歳子2頭連れメス。経験豊かで警戒心あり。いい母グマ。現認
・太平北林道付近:同じく1歳子3頭を連れた母グマ。まずまず警戒心があって合格個体・現認
・湯ノ沢・平牛線:当歳子連れ一組。母グマは比較的若いと思う。(仔熊の数不明)・足跡・糞から推定
・マウレ山荘裏(北西斜面):2頭の当歳子連れ(下述のおっとりヤンママグマ)・攻撃性低い・足跡などから推定
■確認できていないが、まず活動する親子連れ
・「いこいの森」裏(東側):1歳子1頭連れのヤンママグマ。前掌幅10p台。警戒心普通・攻撃性低い・2012年観察個体
・「いこいの森」裏(東側):1歳子2頭連れのヤンママ。警戒心薄く行動が軽率
→要注意。母グマは一昨年よりマーク個体
・学校の沢・1本目南林道:1歳子2頭連れヤンママ。(未プロファイリング・性質不明)
・湯ノ沢・カムイ線〜2の沢:1歳子連れ・中堅クラスの警戒心豊かな母グマ(詳細不明)2012年足跡より感知個体
※1 「いこいの森」東側の当歳子連れに関しては確認作業をまだできていない。
※2 1歳子連れは、そろそろ親子離れして、仔熊が単独・兄弟で行動する可能性あり。


母グマは恐いというが・・・?
  2012
「子連れの母グマは恐い」とよくいいます。確かに、防衛本能からその表現が正しい側面はあるものの、必ずしも的を射ていません。特にこのエリアのヒグマに関しては、若いうちから「ヒトが接近したら逃げる・遠ざかる・隠れてじっとする」を学ばせ、その学習を強化して行動パタンとして固定化させるようにしていますが、同時に、「逃げれば大丈夫」「隠れれば大丈夫」を教えるよう努力されています。
 しかし、クルマで追いかけるなどこちらが傲慢な態度にでれば、切迫した母グマは防衛本能を最大限に発揮して大型ダンプをも威嚇し、ときに攻撃して来ます。「無闇に怖れず、謙虚に」を実践するのが親子グマとの遭遇における最善の方法です。

 
とにもかくにも、悪いシチュエーションで遇わないために、こちらの存在を大袈裟にアピールしながら歩きましょう!

2013年6月28日:マウレ山荘裏 
 春先にこのエリアで活動していた親子連れ(当歳子2頭)がムリイダイラから「マウレ山荘-太平線」を横断し戻った模様。去年・一昨年のデータからすれば、今後、フキを主食として安定的にこのエリアで活動すると考えられる。

 母グマはこのエリアで生まれ育った3歳と推測され、非常におっとりした個体。ヒトが接近した場合、まあまあ速やかに遠ざかってくれるが、逃げ方としては緩慢だ。去年も追い払いをかけたが学習能力は低いほう。ヒトとの遭遇事例は去年を含めて数件あり、いずれも危険な状況にはならなかったが、今年初産ではじめて母グマとなって、行動パタンからすると、少しは警戒心も若干増した観がある。一応ヒグマだし今は母グマなので、見かけても騒ぎ立てたりこちらから接近したりするのは控えよう。この個体でも、変に切迫させればbluff chargeがあると思うし、real attack(本攻撃)が絶対無いとは言えない。
※2004年以来、過剰な捕獲によって従来のヒグマの社会構造が壊れ、若グマが過密になったこのエリアの現状で、「2歳交尾・3歳出産」という若年の初産パタンが生じていると、各種データから考えられます。(岩井)

2013年6月21日:51点沢・本線は活動薄いが、支線で活発

 51点沢中流域はフキの群生が多く、クマが好む立派なフキが育つ。渓流釣り・フキ採りは特に注意。
 ※今年は、森林管理事務所によってこのエリアのフキ採取が禁止されています。


2013年6月19日:「いこいの森」裏
 「いこいの森」を流れる沢に沿って上流部からフキを食べ歩いて100mほどまで若グマ接近。(いこいの森に執着なし・目当てはあくまでフキ)
 このクマへの遭遇時の対応は、もし興味本位で注意散漫にウロウロしたりこちらに接近するようなら「ガツンと威嚇」方向。(そうならないように事前に教育をおこなっている)
……とは言え、通常は遇ったのがどのクマかわからないだろうから(私もそういう事が意外と多い)、上の方針を念頭に、まずヒグマをよく見る。どんなクマでも「走って逃げる」だけは決してお勧めしない。


 
2013年6月18日:太平一帯
 ※16日、太平で「エンガル・サン・ロード大会」(自転車のロードレース大会)が開催された。レース時に沿線にゼリー飲料の容器がポイ捨てされ、回収不能状態。数は数百と推定される。すでにキツネなどによって曝かれた跡は幾つも確認されているが、ヒグマも同様の行為を行ったと推定できる。周辺ヒグマが美味しいゼリージュースとヒトを関連付けて学習してしまった可能性があり、危険な状態と判断される。太平における車中泊・キャンプ・サイクリング・散策等は、しばらく見合わせたほうがいいと思う。

 自転車のロードレースでは慣習的に選手がそれぞれ飲んだ飲料容器をポイと捨てるふうになっているが、回収を想定した工夫が特にヒグマの生息地では必要だろう。主催者・関係者には、来年以降、ヒグマ生息地内でヒグマの危険性を高めるこれらのゴミが散乱しない工夫を行政とともに提案予定。ルール変更で対応してもらえると思う。


→ http://www.us-k.net/wildlife_brownbear/04bearcountry.html
Stage2:クマと出遇わないためのエッセンス/2.食物の管理をしっかりおこなう


2013年6月16日:武利線・「山彦の滝」付近
 山彦の滝・鹿鳴の滝周辺、武利線(大規模林道)上に足跡列。前掌幅16pほど・中型オスと推定→単なる移動(執着物なし)
 このクマらしきを周辺で見かけた場合は、クルマから降りず静観→立ち去るはず。
 徒歩の場合は威嚇したりせず、「刺激せず後ずさり」がベスト。


2013年6月15日〜19日:太平高原まわり・ヒグマの活動は総じて例年通り=活発
 ・太平:親子連れ(仔熊3頭)・確認・まあまあ速やかに逃げる(下写真)
 ・太平北の尾根:大型オス成獣(前掌幅18p・体毛採取)・ニアミス→ササ薮に潜まれ視認できず
 ・太平北林道沿いのフキ食痕多数→生息地内の単なるクマの食事
 ・マウレ山荘-太平線:道路沿いのフキに食痕・道路脇への出没は夜間早朝のためまずまずヒトを警戒した若グマ
 ・荒川の沢(白滝ジオパーク・ジオツアールート)南北支線に1頭ずつ(若グマっぽい)探しても見つからず。同個体?
 ・武利ダム下から荒川線に抜ける町道(林道):まずまず大型の真っ黒オス成獣・見かけるとすぐ逃げてヤブ内へ
 
(↑)ヒトを見て斜面を逃げ去る仔熊。三頭の子を連れた親子グマだが、母子ともに反応は合格。私の観察と判断では、この親子を射殺する理由が見当たらず、むしろ健全にヒトとの問題を起こすことなくこのエリアで暮らしていって欲しいと思うのだが・・・

 太平周りでも周辺ヒグマのフキ食がはじまり、食痕・糞のほか目撃する機会も多くなった。 が、クマを見たからといって決して慌てないように。
 太平そのものには今年、5〜6月の活動を確認しているだけで7頭ほどの個体がある。(仔熊含む) だが、2006年からおこなっている教育の効果も見られ、ヒトと接近したときの反応・行動・性質はどれもまずまずいい。
 ただ、ここは観光エリアのため観光客との近距離遭遇を想定し、ヒトに過剰な「恐怖」を感じて逃げるのではなく、あくまで「忌避」(嫌がって避ける)感情を持たせている。あまり強い恐怖心を持たせると、観光客とのバッタリ遭遇時に「逃げる」のほかに「威嚇」「反撃」という選択を持たせてしまうと考えられるからだ。それで、逃げ方も比較的穏やかだが、そこを狙って、シカ駆除と称し密かにクマを狙って徘徊する不謹慎なハンターがいるため要注意。

エリアの実情と危険度)
 平成15年の警察白書からすれば、クマに襲われ死亡する人の30倍、有害駆除中の誤射で死亡する人がいる。実際問題、アウトドアレジャー観光エリアの山林内にクマが存在することより、観光エリアで銃を自由気ままに撃つことのほうが危険度ははるかに高いだろう。(「いこいの森」近辺では、現在、行政の指導でクマへの刹那的発砲等はおこなわれていない)
 上のような無秩序なクマへの発砲は、もちろん北海道のヒグマ駆除のルール・指針に違反する行為だが、猟友会の自浄作用はなかなか働かず、抑止力も現状では十分には機能していない。残念ながら、このようなハンターが野放しになっている状態。北海道の定めたルール通りおこなってもらうよう説得は続けるが、丸瀬布では毎年のようにこのパターンで「手負いグマ」をつくっている猟友会の現状もあり、せめて観光エリア内で偶然見かけたヒグマに刹那的に発砲するのは、ここに観光客を呼び込んでいる遠軽町とも協議し、早急に止めたいところ。 
※各エリアの猟友会の性質・体質によって、このへんの実情・危険度はピンキリ。決してハンター全て・北海道全域でこのような状況があるわけではない。

 
2013年6月10日:「いこいの森」南・約700m
 「いこいの森」から南約700mにシカ死骸の埋設発見。少なくとも1頭のヒグマがそれに誘引され掘り返しているので危険。今後、別の個体も誘引sなれる可能性もあり、さらに要注意。
※シカ死骸近隣ではヒグマが攻撃的になるため危険度が高い。半径100m以内でその傾向が見られるため、不用意な立ち入りを慎むべきだろう。 現状では、武利の集落と「いこいの森」を結ぶ五十嵐線(林道)へは、少なくとも徒歩・自転車では立ち入らないほうがいい。また、家庭犬(猟犬含む)は決して連れて歩かないこと。

  
この時期にしては不可解な「樹印」(クマの爪痕)があったため、誘因物アリとにらんでクマのルートをベアドッグに追わせたところ、ヒグマの掘り返し跡にたどり着き、シカの骨などが散乱していた。

2013年6月10日:太平高原・「いこいの森」裏などでヒグマのフキ食はじまる
 今年は積雪量と春先からの低気温で草本の成長が遅れ、ヒグマがフキを主食とする時期もずれ込んできたが、新芽主体の食生活から、ようやくフキの「つまみ食い」に入った。多くのヒグマが精力的にフキを食べる時期も間近と思われ、背の高いフキの群生地近隣では特にヒグマの存在に気を配ろう! ヒグマとヒトの好むフキは似通っている。フキ採りの際は、クルマを止めたら、十分にヒトの接近を音・声でアピールし、そこで食事をしているヒグマに対して、遠ざかるための十分なチャンスを与えるのが鉄則。
  ←典型的なフキの糞(黒フン)

2013年6月1日:武利ダム下・西斜面(ムリイダイラ麓)(「いこいの森」から北西900m)
 夕刻・オス成獣と遭遇。黒色・体格(健康と思われる)・毛艶よし・150〜200sクラス
 私の接近に気付き、50mほどから逃亡、そのまま振り返らず緩やかに走って薮に逃げ去る→反応は極めて良好→合格

2013年5月25日:「いこいの森」裏・みると線(「いこいの森」から東800m)
 夕刻・オス成獣・プロファイリング中、斜面下方30mからブラフチャージ・最短距離3m
 生息域の活動。反応確認のためいくつかのテストをしたが、ヒトとのやりとりに慣れ、なおかつヒトに対して一定の忌避・警戒を持っている個体。ブラフチャージは攻撃ではなくコミュニケーションの方法ゆえ、基本的なヒグマ対応ができれば問題のある個体ではない。ヒグマの生息地に侵入するヒト側のスキルが要求される。

 
※これから山菜採り・渓流釣りの時期だが、クマに対する意識が低く、知識もスキルも持たず軽率にヒグマの生息地に入るのは控えるべきだろう。このケースでも、走って逃げれば死亡事故につながる可能性が十分にある。

2013年5月24日:「いこいの森」裏・みると線(「いこいの森」から西230m)
 糞(草本) 比較的小型個体のものと思われる。個体の詳細不明。

2013年5月17日:太平高原
 冬眠明けの初脱糞と思われる糞を確認
 
この糞をつなげたら、楽に1m以上の長さになる。

2013年5月6日:湯ノ沢(マウレ山荘から西2q)
・(足跡)単独2個体:17p、20p
 2個体とも、湯ノ沢に沿って奥から林道上を歩いてマウレ山荘パークゴルフ場から2q地点でUターン。
 それなりにヒトに対して忌避・警戒心を持った大型オス個体と考えられる。

  
 (前掌幅20pのほう)

2013年4月26日:マウレ山荘〜太平線(マウレ山荘から北西1900m)
・(足跡)マウレー太平線横断
 個体識別できず。
 生息地内の単なる町道横断→特に問題なし

2013年4月上〜中旬:マウレ山荘周辺(マウレ山荘から50m&パークゴルフ場から30m)
(目撃)マウレ山荘南50mアスファルト道路上
・(足跡)マウレ山荘パークゴルフ場南30m・道路脇
・(足跡)マウレ山荘から湯ノ沢方面400m・林道と湯ノ沢の間
 このヒグマは同じ個体と考えられ、推定では去年までマークしていたメス3歳。性格は、比較的警戒心が低く、ヒトの接近で切迫する傾向も小さいが、人里エリアの横断などは朝夕・夜間が多い。人為物を食べて人に執着することは現在までなく、距離が50m以上離れていれば、騒がず穏やかに眺めているだけで退散する可能性が高い。
 通称:マウレ(CN11m02) メス・推定3歳・小柄
 確認されている人為食物:釣り堀からの投棄魚
                 マウレ山荘果樹園からの投棄ニンジン
 ※これらの人為食物に関しては、適切処理を要望中。
 遭遇事例:
   ・至近距離遭遇(10m)→見合ってから立ち去る。
   ・クルマからの目撃→ユルユルと立ち去る
   ・20m→ベアドッグで追い払い
   ・40m→ベアドッグで追い払い
   ・交尾中(果樹園脇)→薮が高く不明