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箱罠の弊害とリスク



 近年の北海道におけるヒグマの捕獲の80〜90パーセントが有害駆除(許可捕獲)によるもので、その有害駆除のうちでも箱罠(はこわな)による捕獲駆除(殺処分)の占める割合が半数を越える。箱罠が北海道各地で増産され、その捕獲数が増え始めたのはだいたい2000年以降だろう。
  

 「箱罠」というのは、ヒグマ用の「大きなネズミ取り」と思ってもらってかまわない。中に誘因餌を入れ、ヒグマがそのエサをとろうと中に入ると踏み板を踏んで門扉が落ち、中にヒグマが閉じ込められるという仕組みだ。誘因餌には、通常シカ死骸やイカゴロ・サケなどのヒグマを強く誘引するエサが使われる。
 相手がヒグマなので箱罠もそれなりの大きさが必要で頑丈に作る必要もあり、重さも大きさもあるにはあるが、捕獲作業自体は特に難しいことはなく、クレーンやユンボなどの動力があるという前提なら、箱罠を仕掛けること自体は誰にでもでき、その箱罠で不注意な若グマを捕獲できることもあるだろう。

 クマ撃ち不在の地域がますます増え、確実に銃器によって問題グマを捕獲できないケースが増えると、地域全体が半ば必然的に箱罠に頼る結果となる。そういう経緯で箱罠が道内各地に急速に普及したため、当然の結果として、クマのことをほとんど知らない鳥獣行政担当者やハンターが軽率に箱罠を設置する例も多発し、多用を越えて乱用に近い状態もあちこちで生じた。
 その結果、その周辺の安全性が脅かされたり、特に箱罠の設置を知らない観光客や釣り人などが、にわかに箱罠の出くわし、危険な状態に陥る例も遠軽町では毎年のように起きている。川を釣り歩いた釣り人が岸に上がったら目の前にクマ用の箱罠があったとか、犬を連れてハイキングがてらに河原でお弁当を食べているほんの20mの距離に箱罠が仕掛けられていたとか、昆虫採集の子供たちが何人か悪ふざけで箱罠に近づいていったとか、星空を眺める観光スポットの道脇3mのところに忽然と箱罠が仕掛けてあったとか・・・例を挙げれば切りがない。

 確かに、箱罠はその手軽さ・容易さに加え夜間出没型のヒグマを捕獲できるというメリットもあるのだが、一方で、2004年〜2017年の遠軽町丸瀬布における各種調査で、この箱罠の弊害が幾つも明瞭に浮き出てきた。
 ここでは、その弊害・リスクについて整理しようと思う。


1)冤罪グマ―――被害に無関係なクマわざわざ引き寄せてを殺すパタン
 箱罠というのは、そもそも狙った個体をピンポイントで捕獲できる捕獲方法ではない。それは、ネズミが何匹もいる倉庫にねずみ取りを仕掛けた場合とまったく同じだ。そして、嗅覚の動物ヒグマの場合、シカ死骸を誘因餌として仕込んだ箱罠ならば、最低でも7〜8q奥から感知し、正確にその場所まで引き寄せてしまう。
 結果、箱罠を仕掛ける根拠となった問題個体とは異なる、被害にまったく無関係なヒグマを捕獲するケースが頻発する。北海道では、捕獲したヒグマはすべて殺処分とする風習があるため、これを「冤罪(えんざい)グマ」などと呼んでいるが、冤罪グマをいくら殺したところで被害が解消するわけもなく、ヒグマの捕獲数と農業被害額がともに高止まりしたまま毎年箱罠を延々かけるような状態にも陥る。

 ヒグマというのはネズミに比べれば、はるかに高知能で学習能力が高く、個体差が激しい。農地が無防備ならば農地に降りる個体もあれば、降りない個体もある。もともと降りていない個体をわざわざ奥山方面から引き寄せて捕獲するというのは、道理にも合わないし、被害防止効果もない。箱罠という道具が、その性質上、ヒグマを誘引して引き寄せ比較的アトランダムに捕獲する道具である以上、「捕獲放獣」を北海道でも真剣に考えるべきではないかと、そんなことも思う。


2)デントコーン食の文化的伝搬―――デントコーンを食べるクマを増やす効果
 上述のように、奥山方面からヒグマを引き寄せ、捕獲されるのであれば「冤罪グマ」問題に突き当たるが、呼び寄せたヒグマが箱罠に捕獲されない場合には、もっと深刻な問題になる。
 それまでデントコーン畑になど降りたことのなかったヒグマが、ある箱罠のシカ死骸に引き寄せられデントコーン畑脇にまで来たとする。その場合、その個体が箱罠によって捕獲される割合は50%程度ではないかと推察される。つまり、半分程度のヒグマは罠を警戒して箱罠の中には入らない可能性があるのだが、そのヒグマが初めて脇のデントコーンを食べてしまう確率はかなり高いだろう。
 つまり、箱罠によって冤罪グマが量産される裏で、同じ数ほどデントコーンを食べるヒグマを増やしていることになる。

 デントコーンを食べるヒグマには、畑周辺で細かく出入りしながらこまめに食べあさる個体がある一方、警戒心の強い個体などは夜間に食べたあと数qも退避して過ごす個体もある。ヒグマのデントコーン糞の分布を正確に調べたことはないが、確認できた最も遠い場所で、デントコーン畑から3〜4qほど離れている。

 ここで大きなマイナスが働く。ヒグマは嗅覚の動物であることだ。
 ヒグマは、ほかの個体が落とした糞を嗅ぐことによって、そのヒグマの個体識別もできるし、その個体が何を食べたかもおよそ割り出せる。上述のように、ヒグマの被害があるデントコーン畑の周辺には、かなり広範囲にデントコーン糞がばらまかれる形になり、それをばらまいたヒグマが何を食べているかを、糞から正確に割り出せるのだ。そのエリアにデントコーンとは無関係に暮らすヒグマがデントコーン糞に出合ったとき、そこに封入されるデントコーンが「ヒグマの食べ物である」とはじめて認識しつつ、これまた嗅覚一つで、その糞をした個体を逆追いすることで、デントコーンの場所を容易に突きとめてしまう。
 広範囲にばらまかれるデントコーン糞は、「デントコーンはおいしいよ!」と宣伝する広告のようなものだが、その広告を見てデントコーンを毎年食べるようになったのがメス熊だった場合、今度は母系伝承が働いて、そのメスが育てる仔熊にデントコーン食がほぼ確実に伝授される。

 冤罪グマを殺して「クマを何頭獲ったぞ!」と喜んでいる場合じゃないのだ。被害をとにかく早急になくさないと。


3)trap-shy(トラップシャイ)―――罠にかからない個体が地域に蔓延する効果
 では、もともと被害を生じさせていたクマは捕まらないのか?というと、箱罠を導入してしばらくはそのクマも狙い通り捕獲されることがある。が、箱罠を多用しているうちに年々狙ったクマが捕獲できなくなっていく。

 クマには「trap-shy(トラップシャイ)」、つまり、いろいろな理由でワナを警戒しかからなくなる性質がある。
 まず自分がその箱罠に捕まりそうになり命からがら逃げるケース。丸瀬布の事例では、そのオス熊は二度と罠にかからず生き延びた。
 つぎに、上述したように広範囲から複数のヒグマを誘引するため、不注意なある一頭が箱罠に捕獲されると、当然、周りのクマはそれを感知する。その結果、その複数頭にtrap-shyが発現する可能性がある。また、ヒグマは基本的に単独行動だが、親子連れ・親離れ後の同胎などは2〜3頭で行動を共にすることがある。その場合、やはり一頭が捕獲されれば、残った個体は箱罠を強く警戒するようになるだろう。

 このtrap-shyが箱罠の多用で蔓延していくのは道理からして当然の結果で、箱罠というのは、「罠にかかるクマを捕獲する方法」であり、逆に言えば「罠にかからないクマを選別して地域に残していく方法」なのだ。箱罠を多用する地域では、必然的に罠にかからないクマが蔓延し、箱罠を使っている限りこの変化は不可逆、つまり罠にかからないクマが減っていくことはまずない。
 遠軽町丸瀬布では、箱罠導入年の箱罠一器あたりの捕獲率が数年箱罠を乱用した結果1/3に減り、さらに箱罠を増やして捕獲一本槍を続けた結果、箱罠による捕獲率は1/6以下に低下した。クマが減ったため? いやそうではない。農業被害は延々高いレベルで生じていて、調査でもヒグマの数が減ったという事実はない。trap-shyが地域全体に蔓延したのだ。

 ある箱罠の後方と周辺何カ所かにトレイルカメラを仕掛けたことがある。その箱罠にはいつまで経ってもクマが入らなかったためそれを設置した猟友会ハンターは「クマは来てない」と投げ捨てるように結論した。ところが、トレイルカメラに撮られた動画からは一週間ほどで3〜4頭のその箱罠に向かって歩いており、箱罠後方のカメラには、箱罠の中を覗き込むクマや箱罠正面を横切るクマが写っていた。
 じつは2010年前後までヒグマのtrap-shyは科学的に証明されておらず、一部の専門家さえ懐疑的に見ていた。しかし、丸瀬布における上述のトレイルカメラ映像と捕獲率の低下の事実によってヒグマのtrap-shyはほぼ科学的な事実として証明された。箱罠周辺のトレイルカメラの映像は熱心な町の猟友会支部が保有しており、その映像とも整合性がとれている。

4)箱罠周辺の危険性―――箱罠周辺の人身被害の危険性とクマ同士の争い
 シカ死骸のクマに対する特徴は、非常に誘引力が強いということに加え、「執着度が強く大なり小なり興奮状態になる」ということだ。執着度が強いため、trap-shyでワナに入らずともすぐさまそこから立ち去らない傾向が見られ、箱罠の直近10m以内ならその興奮は顕著な攻撃性になって現れるし、私の経験上、箱罠から200~300m以内では、通常のヒグマとは異なる過敏な反応をヒトに対して示す傾向がある。また、誘引力の強いエサが箱罠内に転がっていて、複数のtrap-shyグマが同時にそこに誘引されるわけだから、当然クマ同士の争いも起きやすくなり、ときにはかなりの重傷グマも生じる。(
「電気柵のチェック(11i03.html)」で触れたライトハンドこと11i02 がまさにそれだ。)
 
「ようこそ、ベアカントリーへ」でもシカ死骸の危険性については「山の地雷」などと少し大袈裟に表現し触れたが、私自身、ヒグマに遭遇しても別にどうという事はないが、シカ死骸にバッタリ遭遇したときはかなり緊張してゾッとする。このあたりの事実を知っているクマ撃ちを有する上川町では、箱罠および周辺でのヒグマの興奮状態を避けるために、箱罠の誘因餌にはシカ死骸を使わずハチミツを用いている。ハチミツであれば近くのクマへの誘引力は強いが、誘引距離がシカより短いため遠方から冤罪グマを呼び寄せる可能性も低くなると考えられる。

 我が地域のことを率直に言えば、町が効果的に宣伝する観光エリアにシカ死骸が転がっていること自体、ちょっとした何かで観光客とヒグマの間に一触即発の状況を生んでしまう。それで、私は夜間であってもシカ死骸を感知した場合は、その死因が何であれ即座に回収するよう努めてきたが、一方でシカ死骸の回収をおこない、その横でシカ死骸を仕込んだ箱罠を置くちぐはぐさをずっと感じてきた。先述したようにtrap-shyが蔓延してくると、箱罠など置いてもクマを寄せて興奮させるだけで、捕獲不能なケースも多発する。せめて膨大ない観光客を呼び込んでいるアウトドア観光エリアなら、軽率に箱罠を置くリスクをもう少し考えるべきだ。

5)親子連れの問題
 丸瀬布において母グマが連れる当歳子の仔グマの数は平均で2頭前後だが、その親子連れが箱罠に引き寄せられた場合、どのクマが箱罠にかかるかわからない。仔熊の一頭が箱罠に捕獲された場合、母グマが捕まった仔熊を見捨ててそこからすぐ立ち去るかどうかが怪しいし、その母グマにヒトが遭遇した場合、母グマの特殊な心理状態を考えればかなり危険かも知れない。逆に、母グマだけが捕まった場合、その捕獲地点周辺に少なくともしばらくは2頭の仔熊は留まり歩き回り、とにかく食べるものを探すだろうが、そこで新たに人里内の人為物を食べてしまう可能性もある。そうなった仔熊は捕殺されるか、生き延びてtrap-shyグマとなるかだろう。

6)箱罠はヒトへの警戒心を植えつけない
 箱罠を多用し毎年何頭かクマを捕獲していると、行政としてもなんとなく仕事をしているような気になるのも人情としてはわかる。駆除ハンターなども「今年はワナで何頭獲った!」とご満悦に言うが、そうじゃないのだ。クマを何頭獲るかではなく、獲るべきクマをきっちり獲ったかが問題で、別の言い方をすればどれだけ被害解消に結びつけたかが問題だし、将来に向けてどれだけ安全な人里にできたかが問題である。「クマを何頭獲った」というのは「パチンコでいくら儲けた」とご満悦になるのと同様、話もつながらなきゃ、先にもつながらないのだ。農地の被害は本当に毎年減少しているかどうか? あるいは、捕殺したクマは本当に被害を与えていた問題個体かどうか? 「何頭獲った」という錯誤の仕事達成感がそこの意識を行政や駆除ハンターに忘れさせてしまっている観がある。結果、ただ毎年因習的に漫然と箱罠を仕掛け何頭かのクマを曖昧に獲っている状態に陥っているように思われる。
 箱罠を軽率に多用しヒグマを毎年何頭か捕殺する間に、水面下で農地の作物を食べるクマを効果的に増やし、ワナが効かないクマも地域に蔓延させている事実はお話ししたが、もうひとつ重要なことがある。ヒトに対する警戒心が希薄な学習途上の若グマと、それとは別に観光地が効果的につくり出す新世代ベアーズ的な無警戒タイプのクマの問題だ。trap-shyグマが比較的容易に出来上がることからわかるように、箱罠というのはヒトに対する警戒心をまったく植えつけない。trap-shyグマは、むしろ箱罠を舐めてかかり、ワナだけ注意しながらむしろ軽率にフラフラと人里やその周辺を歩き回ったりする。
 「何頭獲った」は行政・ハンターにはいったん忘れてもらい、もう一度農業被害の解消に合理的な方策はなんなのか?人里の安全を確保するための方策はどんな方向なのか?ということを根本的に整理してもらい、ヒグマ対策の原点に立ち返った方向を見定めて欲しい。ヒトとヒグマの双方の被害の防止、その一点に。
 
複合タイプ
 1)〜6)を個別に述べてきたが、これらの箱罠のディメリットがほかの事象と連動するとさらに明確に危機感を持つだろう。
 例えば、「被害を防いで暮らす」で述べた「掘り返し」の問題がある。箱罠を多用・乱用する地域では、ヒグマのことをよく知り問題グマをピンポイントで仕留められるクマ撃ちもすでに不在となってしまっているだろう。そして、まず間違いなくクマ用の正しい電気柵は普及していない。電気柵が張ってあってもシカ用ばかりで、その電気柵の下のクマの掘り返しが起きているはずだ。「掘り返し」も上述の文化的な伝搬を地域のクマ全体にし、徐々に掘り返しグマが増える傾向にあるだろう。さて、問題はここだ。電気柵に対して掘り返しが、箱罠に対してtrap-shyがともに蔓延したとすれば。じつは、この二つの学習を地域のクマがしていくと、ヒグマによる農業被害防止も捕獲も極めて困難な状況に陥る。通常の対策あれこれでは、ほとんどお手上げ状態かも知れない。

 また、農業などの経済的被害とは別に人身被害の危険性のほうでも箱罠の複合的なリスクがある。11i3の事例でも触れたが、ヒグマには性格的なバラツキも大きく、希に攻撃性の高い個体が生ずることがある。あるいは、現在までのように「ヒグマ=危険」とか「害獣=駆除・捕殺」とかの意識ばかりで全体的にヒグマに対する防除の意識が低い状態では、人里や観光地でポイ捨てのゴミなどを暴いて食べ人為食物に執着したり、さらにエスカレートを起こしてヒトにつきまとうようになる個体が生じて危険度が増す場合もあり得る。そういう特殊なケースでは、その問題個体の速やかで確実な捕獲が求められるが、クマ撃ち不在のエリアでは箱罠に頼るくらいしか道がない。
 ところが、それまでに箱罠を多用しtrap-shyグマがその地域に蔓延しているとすれば、その危険な問題グマがtrap-shyにかかっている率も高く、あっさり捕獲不能状態に陥る。11i03はまさにそのケースに近かったが、特に観光エリアなどを有する市町村では、できる限り箱罠の使用を控え、危険度が高い個体が出現した場合に備えて箱罠を温存しなくてはならない。


 

ちょっと休憩:伊達のオジサン
 もうかなり以前の話になるが、クマ対策の勉強で道南に行ったついでに伊達周辺の農地を見て回っていたことがある。そこのコーン農地にヒグマの食痕を発見したのであれこれ物色していると、その農地の主人が通りかかった。。
「おじさんおじさん、クマが食べてるけどいいんですか?」と、挨拶もせずそんなひと言から始まった。
「わかってる、でもそのクマそんなに悪い奴じゃないからね」
 私はこの農家の主人の言葉で少々困惑し言葉を失った。
「コイツを殺したって、つぎに来るクマがどんな奴かわからないでしょ?」
 私は出来る限りスムーズに頭を回したが、ある人の真ん丸な笑顔が浮かんだ。近隣の登別市に張り付いて活動してきた前田奈穂子さんだ。我が遠軽町は箱罠の増産態勢で捕獲一本槍まっしぐらの様相だったし、行政に対しても農家に対しても私は手も足も出ない状態で、その捕獲一本槍の暴走を止められる気配さえなかったので、クルマに戻るやいなや思わず「すげぇ」とつぶやいた。

 私がいま住んでいる場所で農業をはじめるなら、もちろんクマにもシカにも効く電気柵をはじめから回してしまうが、それがどうしてもできない場合には、この伊達のオジサンと同様なのだ。意図的にさほど危険ではないオス熊を残し、被害を容認する。箱罠で捕獲するなどということは絶対にしない。20年か30年、そのオスのおかげでほかの若グマやメス熊が好き勝手に農地に降りて食べ放題なんていう事は起きないだろうし、多数のクマが同時にそこに降りることも防げる。オス成獣1頭の被害で何頭ものヒグマの被害を防げるわけだ。
 もちろんその方法を勧めるわけではない。電気柵がいいに決まってる。しかし、何の変哲もない農家の主人がこういう発想を持つまでに前田さんの影響が浸透しているかと思うと、「すげぇ」のひと言しか出なかった。

 きっと普及というのはこういうことなのだろう。そうおぼろげに感じたが、同時に、自分は普及員には向いていないなあとつくづく思った。何かを見出していく仕事、ヒグマの生態ではなく、ヒトとヒグマの共生のために必要となるだろうメカニズムの解明、そして技術の研究開発。そこに焦点を絞ろうと、そう思うようになった。伊達のオジサン、ありがとう。
 
 

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