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《お知らせ》

「ヒグマ出没!ガオー!」という従来の看板を改め、
「いこいの森」周辺では、
このような事実本意の看板を
設置しました。


派手なデザインで
地味な活動をアピール
「ベアドッグ」





「白滝ジオパーク」

北海道・来たら白滝!


申し訳ありません
現在、作成中です


対応ノウハウ

 ヒグマとの軋轢・問題を解消してヒトが活動する基本的スタンスとしては上述「ベアカントリーに踏み入る」「ヒグマの被害を防いで暮らす」に記述した通りだが、実際に現場で実戦しようとすると、様々なヒトの力学や思い込み、錯覚などで具体策が曖昧になる場合がある。ここでは、羆塾が直面した実際の問題点から、具体的に何をどうすれば合理的にヒグマ対策が行えるかを提案してみようと思う。


電気柵の張り方
B.電気柵(電気牧柵/電牧/パワーフェンス)
 まず注意すべきは、電気柵というのは様々な動物に対してそれぞれ異なる設置方法があるとうこと。北海道では被害を及ぼす動物の種類が少ないため誤認されがちだが、同じような大きさの動物でもシカ用の電気柵でクマをしっかり防ごうというのはどだい無理な話なのだ。ヒグマ用の電気柵の基本は一重三段(20-40-60p)で、これから状況に応じて変化させることはあるが、最も重要なのは最下段を20p以下にしっかり維持すること。これを怠ると、柵下の「掘り返し」が起こり、徐々に「掘り返し」グマがそのエリアで増えていくことになる。
 第二に重要な視点は、電気柵は一般に「防除資材」と認識されているが、実質は野生動物に対する「教育ツール」であるということ。設置方法・メンテナンスで不適切な電気柵というのは、ヒグマに悪い学習をさせることにしかならず、ごく一時的に被害が減っても、結局、被害解消が困難になっていく可能性のほうが高い。メンテ不足のシカ用電気柵は、最も効果的にヒグマに「掘り返し」を学習させるので要注意。教育であるとすれば、これは地域全体で電気柵の原理を十分理解し、合意の元で協力しておこなうべき手法だ。おおかたの人がせっかく努力してメンテナンスをおこなっているにもかかわらず、同地域の誰かが不十分な電気柵の運用をしているようなケースでは、地域全体がヒグマの防除に失敗していく可能性が高い。
 これらの点をしっかり押さえ電気柵を導入すれば、ヒグマの場合、ひづめではなく肉球でベタベタと歩くので電気が通りやすく、鼻で異物を確かめることが多いため、鼻から足に高圧電流が流れることになる。こうしてしっかり電圧が維持された電気柵に一度触れ電撃をくらったヒグマは、電気柵自体に強い警戒心・忌避心理を抱き、突破を考えなくなり、結果、シカなどに比べはるかに防除確率は高くなる。渡島半島の100を越える事例では、ほぼ100%の防除率が立証されている。電撃でビックリして乱入する「ビックリ突進」と呼ばれるケースがごく希にあるので絶対に大丈夫とは私は言いにくいが、投資に対して十分以上の防除率は得られると思う。もちろん、ビックリ突進で突発的に侵入してしまったヒグマでも、次回からは十分な忌避感情を電気柵に抱く。
 電気柵を張った農地にヒグマが侵入するのは、設置方法が不適切か、メンテナンスを怠っているか、あるいは、それらの電気柵によって他の場所で既に「掘り返し」を学習しているか、概ねその三つである。電気柵は理解が不十分なまま何となく導入すると上述の経路で失敗するケースが多いので、ヒグマの専門家か電気柵の専門家に十分な助言を求めるのが安全だ。
 電気柵を扱う会社には幾つかあるが、ヒグマ防除に関して助言を仰ぐとすれば、ヒグマの専門知識と現場での経験がしっかりした担当者を持つ以下の2社が、私としてはおすすめできる。
 ・サージミヤワキ http://www.surge-m.co.jp/ (担当・神jin)
 ・北原電牧(野生動物対策) http://kitaharadenboku.com/ (担当・石澤ishizawa)


個体識別

判断基準

追い払い

普及

注意喚起


ハンターとの折り合い

シカとクマの対策両立





看板の表現









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