トレイルカメラは現在、非常にコンパクトで各種性能も上がってきている。そして、安価になってもいるため野性動物調査ではマストアイテムとなりつつある。見た目はいろいろで好みだろうが、その性能はピンキリで、同じ場所にセットしても、目の前を通った野性動物を捉える回数も画質も相当異なる。
トレイルカメラの作業はおよそ「動物を感知して→シャッターを切って撮影→SDカードに保存」だが、特に動物感知・検出の能力とスピード、そしてカメラとしての撮影性能が重要だが、デジカメと同じで単位画素数が多ければ画質がいいわけではない。とにもかくにも狙った動物を確実に感知して、スピーディーに鮮明な画像を記録する。これがいいトレイルカメラの必要条件だ。
1.感知の能力(Detection Circuit)とスピード
a)感知エリア(detection zone)
センサーの感知できる角度と距離。感知角度・距離ともに大きいほうがいい。
b)感度
どれだけ微妙な動きを感知しシャッターを切るか。風の日などには感度が良すぎても、木の葉の動きを拾うのでカラ写真が量産される。調節可能な機種がベスト。ヒグマを追うのに風向きを常に把握しておくのは基本だろうが、私の場合、トレイルカメラのおかげで風の強さにも随分気を遣うようになった。
c)トリガースピード(Trigger speed)
センサーが感知してからシャッターが切られるまでの時間。静止して草を食べ続けているシカならいいだろうが、例えば動物のトレイルなどにセットする場合、トリガースピードが遅いと動物のお尻だけ写った写真ばかりが撮れたり、動物が通りすぎてからシャッターが切られ、何も写っていないなんていう事も多々発生する。
現在の最速機種で0.2秒(Reconyx HC500・550・600)だが、1秒以内ならまあまあ良しとするレベル。
d)リカバリ・タイム(recovery time)
1回撮影してから次の感知スタンバイまで戻る時間。これも速いほうがいい。例えば、ヒグマがカメラの前をウロウロしている場合、一枚撮ってから次の写真が撮られるまでの時間は、「トリガースピード+リカバリタイム」となるので、仮にトリガースピードが0.6秒、リカバリタイムが1.4秒ならば、ウロウロするクマは2秒間隔で撮られることになる。このタイムラグを補うために、一度の感知で複数枚の写真を一定間隔で連写するような機能のついた機種もある。
この最速もReconyxで1秒ほどだが、3秒以内ならまず合格だろう。
2.画質(Picture Quality)
a)画素数(mega-pixel)
日本では、どうもデジカメに関して画素数神話のようなものがあって、画素数が大きいと高繊細できれいな写真が撮れると勘違いしている人が多い。画素数は受光センサーのCMOS・CCDで決まるが、その前にレンズがある。そのレンズの解像度(精度)が十分CMOSの画素数を生かすだけのものであればいいが、携帯・タブレットあるいはトレイルカメラのレンズでは、せいぜい生かせても8M(800万画素)までではないだろうか。通常、トレイルカメラでは500万画素もあればレンズとバランスの良い写真となる。
画素数が大きいと、当然、それを処理してSDカードに記録するのにも時間がかかり、スピードを大なり小なり犠牲にすることにもなるし、下述・高感度耐性に関しても不利になる。
※先ほどから最速機種としてあげているReconyxは3.1Megapixelだが、画質の上でも最良とされ、コンパクトデジカメと同等の絵を吐き出してくれるため、野性動物の研究者・専門家が世界中で好んで愛用する機種だ。
b)結局、画像は見た目
デジカメの実際の画像・動画に関しては、スペックをいくら見ていても原則的にわからない。メーカーサイトなり何なりでチェックし判断するしかないだろうが、以下の項目に注目するといい。
・高感度耐性:暗いときのノイズの乗り方や、動画のブロックノイズの状態
・シャッタースピード
・ホワイトバランス・露出
・彩度・コントラスト
もちろん、撮られた画像・動画はそれぞれの編集ソフト等で調整可能だが、あまりに適正値からズレている画像では調整も利き及ばない。
c)フラッシュ(infrared Emitters)
850nm(可視赤外線):ほんのりと赤く光るLEDフラッシュ
940nm(不可視赤外線):肉眼で見えないLEDフラッシュ
特にヒグマのように警戒心を強い動物の場合は、人里外の生態調査あるいはトレイルカメラの設置でヒグマの行動を変えたくない時には940nmを用いるのがいいだろう。ただし、940nmは850nmに比べ同じ電力なら明るさが半分くらい、同じ明るさにしようと思えば倍の電力を必要とする。あまり繊細さを必要としない汎用で850nm、「ここ一発」という時に940nmという使い方でもいいかも知れない。
d)動画
画質に関してはコントラスト・ホワイトバランスなどの点で静止画を踏襲するが、現在ではHD(1280x720pixels=100万画素弱)程度の画素数がお勧め。それ以上の画素数は、今のところカメラ内の画像処理技術が追いついていない気がする。
モニター(Viewing screen)
現場ですぐに獲れた写真を見られるので便利だが、現在ではタブレットを携帯すればさほど必要度はないだろう。ただ、設定の変更を行うときなどに、大きなモニターは素早くできるので有利ではある。
電池のもち(Battery Life)
あまり電力を喰う機種はお勧めしない。もし定点カメラとして数ヶ月間設置するような場合には、別途バッテリーを用いる手がある。
ただ、この電池のもちというのは、そのカメラが特に夜間フラッシュを用いてどれだけ作動したか、という部分に依存している。シカが多いエリアではシカの撮影で相当数のロスがあるだろうしキツネでもタヌキでも同じだ。また、大風の日が一日あればセンサーが揺れる草葉に反応し何百枚か無駄な写真・動画が撮られる場合もある。
操作性・野外耐久性
それぞれに操作性の差はあるが、基本的に慣れてしまえば苦になるようなものはない。耐久性に関してはなんとも言えず無評価だが、Bushnell、Moultrieあたりのメーカーならまずまずではないか? ただ、風雨に晒される野外で用いるため、屋内のPCなどとはちょっと異なり、「壊れる想定」を持っておくのがいいようにも思う。
あれこれKnowHows
■ベアプルーフケースと可変ワイヤーロック
ヒグマの場合、カメラへの攻撃やイタズラ、場合によってはくわえて持ち去られる場合などがある。私が撮影を必要とするのは親子グマと5歳程度までの若グマだが、特に若グマは好奇心で不審なカメラにちょっかいをかけてくるし、爪がかかれば簡単にカメラは引きはがされてしまう。で、今度はカジカジと噛んでみて・・・これでだいたいカメラはアウトだろう。そのため、トレイルカメラ(特に850nmタイプ)は金属製の専用ケースに入れて、8㎜径程度のワイヤーで樹の幹に共締めセットするのが好ましい。その場合、長さを調節して締め付けながらロックできるワイヤーロックが使いやすい。
この金属ケースとワイヤーロックは、カメラの盗難・イタズラの防止にももちろん役立つ。
※私自身は、きっちりすべてのカメラをケースに入れて設置していないが、本当はやったほうがいい。850nmの場合、夜間に若いヒグマがカメラの前を通って好奇心でイタズラする率は高く、(かけ方にもよるのだろうが・・・)今年('13)の例では、今のところ壊されたカメラはないものの、だいたい半数以上は大なり小なりイタズラ行為に及んでいる。「イタズラ」と書いているが、多くの場合、あくまでイタズラであって異物に対する攻撃ではない。
■セッティングで差が出る
感知エリアとトリガースピードについては述べたが、仮にヒグマを真横から撮りたい場合、ちょっとトリガースピードが遅くても、その個体が通るルートを正確に読んで、ある程度離れた距離にカメラをセットすることで、高確率で前を通るヒグマを撮影することはできる。
イメージとしては、感知エリアの奥、左右の角からヒグマが動物が入ってくるような感じ。
この撮影イメージは顔を撮りたい場合でも同じで、左右の奥角からヒグマが感知エリアに入って、こちらに向かって歩くような位置関係でカメラをセットする。
とは言え、「通るルートを正確に読んで」というところがミソでありつつ、特に痕跡の出ていない場所では結構難しいかも知れない。これは、経験でだんだんわかるようになる。例えば、林道の右ばかりヒグマが歩いていたら、「どうして右を歩くのだろう?」と考えて、自分なりに理解を深めておく。そういう理解の累積で、現場をひと目見て勘が働くようになる類のことだと思う。なので、「経験で」とは言え、よく観察し、なんでも疑問に思い、考察する習慣を持っていないと経験の持ち腐れになる。
■時間を読む
ヒグマを調査していると、そのクマの行動範囲や食物・移動ルートのほか、ヒトに対する警戒心の強さや、その場所に対する安心度(油断度)などもだいたい見えてくる。それらをもとに、その個体がその場所を通る時刻も、トレイルカメラを設置する前におよそ見当をつけることができる場合も多い。夜間撮影に強い機種と、日中の写真が綺麗な機種があるので、それらを使い分けるといい。仮にフラッシュが壊れてもあきらめず、それはそれでヒグマの日中の活動場所に使えばいいわけだ。
■動画か静止画、どっちにする?
これは、その人の趣味にもよるし、撮れた画像を何に使うかにもよるだろう。動画のキャプチャーで静止画はあとからつくれるが、高繊細・高品位なのはやはり撮ったままの静止画。写真のプロや野性動物の専門家に最も高く評価されているReconyxは、じつは静止画オンリーで動画が撮れない。しかし一方、静止画をいくら見ても気付かないことが、動画を見て一目瞭然で判明するケースも結構多い。そしてその逆もまたしかり。
私自身はどちらも捨てがたく、いっそ二台一組で動画と静止画を同時に撮ろうなどをよぎったりする今日この頃だが、今のところ、どっちつかずのハイブリッドモードで静止画を何枚か撮ったあと動画に移行する撮り方をすることもある。この場合、静止画がメインで動画はサブ。動画が欲しければ動画モードにしたほうがいいのだが・・・悩ましいところだ。
■トレイルカメラの個数
大学や研究機関では50個・100個と大量に買い込み、一斉に一定エリアに設置するので、相当の情報が得られる。しかし・・・例えば、電池交換一つとっても、一つのトレイルカメラに8個の単三電池なら、800個の電池を交換しなくてはならないことになる。4本で100gとしたら20㎏! 20㎏の単三電池ってどれくらいか想像もできないが、とにかく大変な量だろう。SDカードもローテーションするから最低でも倍の200枚。その分、得られる情報は多いわけだが、経費がバカにならない。現在、羆塾のトレイルカメラは、クマに破壊されたり不具合が出たり、逆に買い足したりで合計60台くらいだと思うが、個人や小さなグループで扱うにはこのへんが限界かも知れない。トレイルカメラにワイヤーケーブル、電池、SDカードでだいたい3万円としても180万円・・・2016年にクマ調査に揃えたジムニーなら優に10台買える額でもあるが、局所的なヒグマの動きを詳しく調べるにせよ、広域調査に使うにせよ、本気でやりたければ最低これくらいの台数は必要だ。
では、一般の方にとってトレイルカメラがたった3つなら悲しい結末になるかというと、そうはならない。たった一つであっても、それまで思いもしなかったことがわかったり、誤解が解けたり、「クマを撮ろう」という目的意識が自然にクマの知識や理解を深めてくれる。理解が深まると、ひとつひとつのトレイルカメラの性能を最大限に発揮して、雪男かエイリアンか山のモンスターのように思っていたヒグマの写真も着実に撮れるようになる。何より楽しい。楽しいことはいいことで、トレイルカメラのSDカードをチェックするたびにドキドキし一喜一憂するのはきっと楽しいことだ。
一つ注意するとすれば、狙えるようになって撮影確率も高くなってくると、当然、ヒグマが近くに居る可能性も高くなる。夜間ばかりクマが通る林道とかならいいが、そうでない場合、バッタリ遭遇に十分注意しよう。私自身、日中の撮影を狙った場所のトレイルカメラのチェックでは、同じく日中にチェックをおこなうので相当遭遇確率は高い。(計算していないが50%前後)
トレイルカメラの利点としては、単独で何かを写し取ることではなく、カメラをチームのように使って複数の地点でそれぞれの観察をできることだ。単純なところでいえば、そのトレイルカメラ網である1頭の動きがわかる。それで100個ものトレイルカメラをつけまくるわけだ。以前、ICタグを使ってヒグマの動きを知ろうと企てたことがあるが、手法としてはそれに似ている。GPS発信器のテレメトリが100%ヒグマの移動を知り得る方法だとすれば、このトレイルカメラによる動線調査はデータを間引いた形で近似的に移動を教えてくれる。どれくらい近似的かは設置するカメラの個数と設置場所の選定の仕方に依存するだろう。
カメラの個数が三つでも、この原則は変わらない。
■正規品と並行輸入品
代理店が正規に輸入しているものを正規品といい、日本語の説明書がついていたり、故障の際の修理保証があったりのメリットはあるので、一般には正規品が無難かも知れない。が、ヒグマの調査や対策をおこなっている専門家の場合、いくら保証が利くからといって壊れてから修理に出して帰ってくるまで調査を中断して待っていられないので、並行輸入品を数多く買い、予備を持っておくのが合理的だろう。並行品は正規品の半額以下で買えるので、保証の付いた正規品を3個買うなら、保証ナシの並行品を6個揃えておけばいい。予備の3個でほかのポイントを撮影することもできる。
並行品を国内で買ってもいいし、もちろん個人輸入してもいい。個人輸入ならCabela'sが楽でいいかも。(自分自身は30年ほど世話になっているが、トラブルが皆無。日本にサービスデスクもできた)
ただ、北朝鮮がらみのアメリカ合衆国などの政策転換だと思うが、940nmの不可視カメラのうち一部は輸出制限がかかって2017年8月を境に個人輸入が困難になった。
■お勧めの機種は?
さて、2013年時点での、あくまで個人的見解だが、以上の要素を加味してまずまずバランスがとれていてお勧めできる機種としては、以下の5機種。これならば値段も安く、まず間違いはないだろうという選抜だ。
・2013 Bushnell Trophy Cam HD(850nm)※薄暮の時に露出が大幅に狂うクセがある
・Browning Recon Force(850nm)
・Moultrie M-880(850nm)
・Browning Range Ops(940nm)
・Moultrie M990i(940nm)
※特に新参メーカーのBrowningの機種は、耐久性に関して未知数。
■番外編
一般にお勧めできるかどうかは微妙だが、斬新なアイディアを投入しているSpypointの2機種。
・Spypoint HD-12 w/ Remote Triggering Device(940nm)
本体のトリガースピードは速くないが、本体のセンサー、フラッシュのほかに複数の独立センサー、複数の独立フラッシュをワイヤレスを介して適宜設置できるため、工夫して様々なセッティングをおこなうことができる。このコンセプトからか、動画の撮影時間も90秒までと長め。静止画・動画の画質もそこそこ。ベアプルーフの金属ケースも使い勝手がいい。HD-10
BF(940nm)も期待できる。耐久性などについては現段階ではわからない。
このシステムは通常のヒグマ調査でも使うが、趣味でというなら複数のカメラ、複数の感知センサー、複数のフラッシュを駆使して、相当凝った映画のような撮り方ができる。若グマの忌避教育(追い払いなど)をはじめた当初、未熟が祟って三年もの間マークしたオス熊がいたが、外観も動作も何もかも年々大人になっていく姿に不思議な感動を覚えたものだ。その不思議を、凝ったデジタル映像にして残すことができるのだから、考えるだけで何か愉快だ。
ワイヤレスで離れた場所に画像・動画を記録できる
・Spypoint Tiny W3(940nm)
例えば、ヒグマの出没状況を知るためにちょくちょく画像をチェックしたい場合、毎度カメラの場所に行ってやっていては、ヒグマが人のにおいなどに警戒してルートを変更してしまう可能性がある。場合によっては、藪中でヒグマと至近距離遭遇の可能性もあるだろう。この機種は、撮った画像を本体のSDカードと、150mまでの範囲でワイヤレスでつながったブラックボックスのSDカードに同時に記録するため、チェックでいちいちカメラの場所まで行かなくても済む。また、特に行きづらい樹上にカメラを設置した場合などに重宝する。
藪中や道路から遠い場所にカメラをセットし、ブラックボックスをクルマで乗り付けられる場所にセットすると、実際チェック作業のストレスは小さくなる。
道端にカメラ、少し離れた薮にブラックボックスというセット方法では、カメラの盗難やイタズラに対しても、ブラックボックスのほうのデータが役に立つだろう。
これらの市販トレイルカメラを凌駕する機種は、じつはちょっと電子工学などを知っている人なら、コンパクトデジカメを改造して自作することもできる。また、共生の世紀とも呼ばれる現代、例えばニコンが「野性動物との共生」を謳って本気で取り組めば、世界で圧倒的に優れたトレイルカメラがいとも簡単に出来上がるだろう。それも比較的安価で。CanonでもNikon
でもいいさ・・・ぜひ作ってもらいたいものだが。
あとがき
トレイルカメラを設置するには、いろいろな目的があるだろう。ただ単にヒグマの写真を撮ってみたい。これはこれでいいと思うし、大人のオモチャとしては随分面白いオモチャとなるはずだ。実際に、高確率で狙った写真を狙ったようにいろんな場所で撮れるようになるためには、ヒグマのいろいろを知り、行動を読まなくてはならない。いいクマの写真をトレイルカメラで撮影するために、ヒグマのいろいろを勉強し知ってみようというのも、全然悪くないと思う。ヒグマを相手にしたなかなか高尚な遊びだ。
私が学生の頃こんな面白いものが安く出回っていたら・・・釣行に行く際にクルマに忍ばせ、例えば3日間渚滑川を釣るなら、着いてそうそう「ここだ!」という場所にトレイルカメラをセットして、3日間釣りをして帰るときに回収して・・・というようなふうだったんじゃないだろうか・・・きっとそのうち目的のすり替わりが起きて、カメラをセットするついでに時間つぶしに釣りをするようになったっかも知れない。
ヒグマ対策の現場では、クマがそこを通るのを確認するために簡単にトレイルカメラを使う場合もあれば、ヒグマの個体識別を目的に近くから脇腹を狙ったり、顔のアップを撮ったり、日中に撮れる場所を探して毛色を確認したり、目的によってその設置場所と設置方法は異なるが、こうなると、単なるオモチャが実際にヒグマの被害を解消するための効果的なツールとなる。
この場合、ただ漠然と映像を撮るのではなく、目的意識を持って、何かを狙って設置するのがいいと思う。
私がふだんおこなっている200㎜以下の一眼レフでのヒグマ撮影。これはショットガンのハンティングに酷似する。一方、カメラトラップは、まさにトラッピング(罠猟)に通ずるものだろう。カメラトラップで数々のヒグマを撮影し、興味を持って実際にヒグマを感じながら肉眼でその姿を捉えたいと思えば、一眼レフに移行するのもアリだろう。そこに居るヒグマをファインダーに捉えシャッターを切って撮られた写真は、臨場感を伴い、トレイルカメラの写真1000枚分くらいの価値をその人にもたらしてくれると思う。